和田哲哉・LowPowerStation

考えて使う・楽しく使う

しっかり改良されていた「JAWBONE ERA2」

ヘッドセットのヘビーユーザーです。

これまで使っていた「JAWBONE ERA」が微妙に壊れてしまったので買い直しました。新しく買ったのは後継機「ERA2」です。

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これまで買い替えの原因は水没や紛失など決定的なものでした。「微妙に壊れて」というのは初めてです。自分の声が相手に伝わりにくい症状。毎日酷使し、2年以上頑張ってくれたので良しとしましょう。

ERA2は本体だけでも購入が可能ですが、今回から写真のような専用チャージャー付きモデルが登場しています。チャージャー付きはこれまでPLANTRONICS社の製品などに例がありますが、JAWBONEではおそらく初めての試みです。実際に使ってみると、このチャージャーとのセットでの使用がERA2の標準的な使用形態として望ましいことがわかります。詳しくはのちほど。

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せっかくなのでERAとERA2を並べてみました。骨伝導式マイクを採用したERAシリーズは、現在販売されている各社ヘッドセットの中で最も「発信者側の風ノイズの影響を受けにくいヘッドセット」として(私は)認識しています。

世の中に出回っているノイズリダクション機能付きヘッドセットは「受信者が騒音下に居ても相手の声を聞きやすい」、つまり受信者側の環境音を低減する「ノイズキャンセリング機能付きヘッドフォン」と同様の働きをするものがほとんどです。

いっぽうのERAシリーズは「送信者側のノイズを排除」することに重点を置いています。発信者の顔に特殊なマイクを触れさせ、発信者の声を身体から直接拾い上げる方式により、強い風の中や騒音下で話をしても相手には発信者の声だけが届くという独自の機能を有しているのです。双方がERAを使えば、互いに静寂の中で会話をしていと錯覚してしまうほどです。

写真に戻りましょう。ERAからERA2になって、大幅にスリム&小型になりました。新しく形状が最適化されたイヤーピースの効果もあって、耳に装着しているのを本当に忘れてしまうほどです。またこのイヤーピースによって耳からの脱落の恐れも格段に改善されています。ただしひとつだけ、ERA2の最大通話時間は、小型化の影響なのかERAと比較し30%短く(5.5時間→4時間)なっているようです。

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そこで専用チャージャーの登場です。チャージャーには充電池が内装されていて、電話をしない時にERA2をセットしておけば、ERA2内の充電池が充電される仕組みです。注目したいのは、ERA2の電源スイッチをオンにしていても、写真のようにERA2をチャージャーに収めている状態では「充電はされているがiPhoneとのBluetooth同期はオフ」になっていることです。

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チャージャーからERA2を「立てる」と即座にBluetoothの同期が開始され、いつでも使える状態になります。チャージャー本体側面には3つのドットの白色LEDが備わり、チャージャー内充電池の電池残量を確認できます。いっぽうERA2の電池残量はiPhoneの画面上に表示されます。

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これまでの経験からヘッドセットについての注意点はふたつ。ひとつは洋服と一緒に洗濯してしまうこと。もうひとつは紛失です。これらを効果的に防ぐには、ヘッドセットをネックストラップに装着するのがベストです。写真のこれは「simplism(シンプリズム)・Micro-USB Neck Strap」です。シリコンラバー製。2年以上使って、まだこれに代わるものが見つかりません。

最初はこのようにERA2本体だけをネックストラップに付けていました。しかし、さきほどご説明したような専用チャージャー+ERA2の小気味よい連携プレーを知ってからは、チャージャーごと首からさげても良いのではないかと心変わり。コンパクトなので違和感もありません。

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チャージャーからERA2を「チャッ」と立ち上げBluetoothの同期開始。チャージャーから取り出して電話という、よどみの無い動作が実現します。

同じくJAWBONEのMINI JAMBOX と。 f:id:wabysprg:20150721072006j:plain

JAWBONEはBluetoothスピーカーの市場を一気に活性化させた「JAMBOX」,独自のノイズキャンセリングシステムを実現した今回の「ERAシリーズ」,そのほかiPhoneとセットして使うリストバンド「UPシリーズ」と、いずれも各アイテムの最先端を突き進んでいるメーカーです。いずれの方向もアイディア倒れにならず、高性能と実用性、クールなデザインとリーズナブルな価格のすべてを満足させた製品を送り出していることにも凄さを感じます。各製品の改良と今後の展開にも期待しています。