和田哲哉・LowPowerStation

考えて使う・楽しく使う

Nokia Lumia 620 はノキアファンのマイルストーン?

 

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フィンランドの携帯メーカー「ノキア」が2012年12月に 発表したスマートフォン:「Nokia Lumia 620」です。

ノキアは携帯電話機の生産数で現在、世界第2位のメーカー。 デザインが良く、電話として使いやすい優れたUIが特徴です。 日本では1994年のDP-151(東京デジタルホンほか)を皮切りに 多くのノキア製端末が登場し、楽しむことができましたが 現時点では各キャリアとも取り扱いをしていません。

けれども今でもノキア製品を愛する人達はしっかりと存在し 各種製品の情報交換がさかんのようです。

残念ながら私はそうした「コアなノキア・ファン」に なることはできませんでしたが、私のように

「以前はノキアを使っていた・とても好きだった」 ↓ 「現在、すっかりiPhoneユーザー」 ↓ 「でも、いまもノキアやブラックベリーには興味アリ」

という「ソフトなノキア・ファン」は潜在的に結構な 人数で居られるのではないかと想像しています。

いっぽう、ノキアのスマートフォンは近年紆余曲折あり、 ベースとなるOSは「シンビアン」から「Windows Phone」に 移りましたが、ここにきてノキアらしい製品「Lumiaシリーズ」 をいくつか発表し、ホットな話題を提供しています。

Nokia Lumia 620 は、 Lumiaシリーズの中でもエントリーモデルの位置づけ。 300ドル未満と手頃ながら、決して低くはないハード性能、 最新のOS(=Windows Phone 8)搭載機種ということで 前述の「ソフトな」ファンには気になる存在になりそう。

ボディはワンタッチで取り外し・交換可能。 キズが付いたらボディを交換。もちろん色替えもすぐに。 (ボディの上に保護カバーをかぶせるなんて面倒は不要。)

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写真は「ホワイト」。 Lumia 620のボディは不透明樹脂に透明樹脂をかぶせた二重構造。 このホワイトも、透明感のある美しいシルキーホワイトになっています。

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ノキアの美しくも可愛いボディにクールなWindows Phone 8 インターフェイス。液晶画面の発色が鮮明でびっくり。 これに慣れてしまうと iPhone が野暮ったく見えてしまう。

しかし、Windows Phone 8 には出来ないことがまだ多いようで 例えば、あと一歩、深い使い方をしようとすると 「そこにはまだ何も無い」という印象です。 特にメール周辺は、ビジネスにはまだ使えない感じ。 今後のさらなる・さらなる・さらなる改善を望みます…。

さて、現時点では技適の関係で日本国内対応にはなっていませんが Lumia 620 (SIMフリー)についての参考情報を箇条書きにて。

・docomo SIM をセットすると音声通話が使えるらしい。 ・Lumia 620 はLTE(Xi)には対応していないらしい。 ・docomo SIM(Xi)をセットしてもつながる先は3G回線らしい。 ・mopera-U に加入するとデータ用APNに接続できるらしい。 ・ドメインメールはpopではなくimapだけらしい。 ・ドコモFORMAプラスエリアには対応していないらしい。 ・そのまま設定するだけでテザリングができるらしい。 ・カメラ性能は低い。ビデオは普通。 ・ドメインメールはIMAPのみ。 ・Wi-FiはDHCPのみ。固定IPでの接続はまだ出来ないらしい。 (2013年秋に「静的IP」のメニューが追加されていたが まだうまくつながらない場合があるらしい。) ・アプリのアップデートは3G回線で可能だが 電話のシステム更新にはWi-Fi回線を要求するらしい。 ・そのまますぐに日本語表示は可能。 ・言語を日本語に設定した後、日本語キーボードをダウンロード。 ・ローマ字入力とフリック(!)入力が可能。 ・日本語漢字変換の標準辞書は実用充分。 ・ユーザー辞書登録機能が無い。(泣) ・アプリ+スカイドライブ経由で任意のmp3データを着信音に。 (仕様は常に変化するので、内容に責任は負えません。) ・ファイル容量の大小に関わらず読めないPDFやJPEGが頻発。 ・ファイル類の保存はクラウド(SkyDrive)しか選べない場合 が多く、3G回線ではSkyDriveのレスポンスが遅く辛いらしい。

Lumia 620 のほかには、上位モデルの Lumia 920 も登場 していて、こちらは大型液晶や無接点充電など充実の装備。 対する Lumia 620 は、これまで数々の「軽仕様端末」を ヒットさせてきたノキアの「正統後継機」とも言え、 手にした時の軽快さや愛らしさが美点です。

日本のスマートフォンユーザーにも「スマートフォンの便利さ は理解できるけど、盛り込み過ぎではない、低価格で身近な モデルがそろそろ欲しい」と思っている人は多いはず。

スマートフォンでは他社の後塵を拝し、一時はその行く先が 心配されたノキアでしたが、いざとなればアッパーモデルと スタンダードモデルをスペック・デザインの両面で上手に 使い分けたラインアップをしっかりと揃えるあたり、さすが と言ったところです。

ノキアの商品企画と Windows phone 8のインターフェイスが 上手く重なった Lumia 620 は「幸せな着地点」に思われ (もし今後、日本再投入のスケジュールがあるとするならば) メーカーにとっても、ノキアファンにとりましても 大きなマイルストーンになっていると、私は思います。

→[ ノキア公式 Lumia620 紹介ページ ]

→[ 公式サイトでのLumia 620 プロモーションビデオ ](音量注意)

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