・娘がゼンハイザーHD25SP IIを購入
・HD25-1 IIとHD25SP IIとでは、音はかなり別物
・長すぎるケーブルを交換してみた
先月ゼンハイザーのヘッドフォンを入手したばかりなのに。
…安心してください。娘のお買い物です。
SENNHEISER HD25SP II
娘の要望は「インナーイヤータイプではないもの」というシンプルなものでした。事前に自宅で息子のURBANEARS・ZINKENや私のHD25-1 IIなどを試聴の上、翌日ヨドバシカメラに向かいました。売り場ではメーカーに関わらず1時間近くかけて相当な数のヘッドフォンを試聴。どうやら細い音は好みではないみたい。
しばらくして、すっかりイヤークッションがボロくなっていたゼンハイザーのHD25SP IIを発見。わりと低音がしっかり出る太い音・超軽量・薄手方向に畳めるなどから気に入った様子。HD25シリーズ独特の「価格のわりにショボい樹脂の仕上げ」については全く気にならないとのこと。(笑)
本人が聴く曲のジャンルからHD25SP IIに特有の高音の抜けの悪さは問題無さそう。少々低音が過剰気味ですが、もともと小さい音量で聴いているので、これも大丈夫みたいです。ということで、そのままヨドバシ店頭で購入。笑顔で持ち帰りました。過剰な装飾の無い、ふつうのヘッドフォンっぽいカタチも気に入っているようです。
重心の低いデザインで良い感じ
私も借りてみました。さてその音質は?…まず私が愛用しているHD25-1 IIと比べHD25SP IIの音質は多くの部分で別物です。(それはHD25ユーザーの多くが知っていることだと思います。)カタログに記載の仕様(再生周波数範囲)の段階で明らかなのですが、HD25SP IIは高音が出ません。いえ、ボーカルや楽器の主音の高音ではなく、倍音の上のほうです。言葉で表現するのは難しいですが超高域の「シン」とした雰囲気音がごっそり聴こえません。その結果オーディオでよく使われる用語の「抜けの良さ」は欠落しています。
もうひとつ、HD25-1 IIに比較してHD25SP IIは低音成分が強い。曲によっては過剰に聴こえるぐらいのセッティングになっています。
箱には"Perfect for DJ use"のラベルが
箱には「DJ用にぴったり!」と書かれていますので、DJ用ヘッドフォンってこういう音質でオッケーなのだろうと解釈しています。いや、高域が「聴こえ過ぎ」のHD25-1 IIだってDJ用なはず。この大きな音質の差は何なのでしょう。単純な価格(部品コスト)の差でもなさそうですし。
それらはともかく、娘からクレームがひとつ来ました。ヘッドフォンケーブルが長すぎると。たしかに3メートルは長いです。(屋外でiPhone等で使うならば1.2mぐらいが丁度よい。)そこで手っ取り早くオヤイデのHD650用ケーブルに付け替えてみました。
オヤイデ電気のHPC-35HDX
苦笑、ですよね。オーディオマニアというわけでもない子が使うヘッドフォンに付けるケーブルでは無いですから。 でもこれで無事、ケーブル長さ問題は解決です。…と思いきや、娘からまたもやN.G.が。「純正ケーブルでは右側のコネクタの樹脂が赤色でカワイかったのに、こんどは真っ黒になってしまった。」と。まさかのダメ出し。泣く泣く別の対策を講じることに。…続きはまたの機会に!
最後にいちおうご参考まで。オヤイデのHPC-35HDXケーブルに換装すると、やはり音質は変化しました。多少あばれ気味だった低音域は抑え目傾向に。高音側については、もちろん超高域が無い問題はそのままですが、全体に少しだけキラッとした音になって(※注1)います。結果としてHD25SP IIの音質の欠点を改善する方向に働いていました。プラシーボ効果ではないと思います。
※注1:今回購入した、この個体での結果です。
追記:続きを書きました。
(以降は Amazon のアフィリエイトです)
ゼンハイザー ヘッドホン 密閉型 HD 25 LIGHT【国内正規品】
- 出版社/メーカー: ゼンハイザー
- 発売日: 2016/04/27
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る