ヘッドフォン端子を直接挿せる最後のiPhoneということで、iPhone6sを愛用しています。それでも先月に本体の割賦期間が終了したので、8やXにも興味を持ち始めていました。
ところが、急な機種変更を迫られる事態が2件発生したのです。
ひとつめは電池のトラブル。最近になって電池残量が突然ドロップする(=落ち込む)現象が発生しはじめました。動作がフリーズすることも。いずれも再起動すると復旧します。
ふたつめは処理速度の低下。メールの受信は遅いし、どのアプリもなんとなく動作が緩慢。このところ頻繁にiOSがアップデートされたので「最新iOSにするほど古い機種のプロセッサーには負担が大きいのかしら?」とも考え、先週末にはいよいよ覚悟を決めつつありました。
電源系はもう少し調べてみようと思い、iPhone内の電池の劣化具合が判るというふれこみのアプリ:「BatteryCare(※注1)」を起動したところ・・・
(※注1:現在はBatteryCareというアプリは無く、BatteryLifeあたりが相当しているようです)
「よくないです」って、なに?
画面の「容量」の項にある「1000/1715 mAh」は、「iPhone6sに搭載の電池は新品時の最大容量が1715mAh だけど、今は1000mAhまでしか充電出来なくなっているよ」という意味。たとえ満充電しても本来の58%しか充電できないわけです。
4.00Vを超えてほしい電圧も3.81Vしか出ていない様子。
これまでも87%から74%位を推移していましたが、電池の劣化が急激に始まったことになります。ひごろ電池寿命を縮めない使い方を意識しているのに劣化が早いなとは思いました。
その後も「iPhone 6s 電池劣化」で検索していたところ、以前にアップルが「iPhone6sが突然シャットダウンする問題に対するプログラム」を公開していたことを思い出しました。当時、対象となる製品のシリアル番号を調べるページが見つけられなくて確認していなかったのです。今回シリアル番号を入力すると、対象機種でした。
アップルケアは先月切れてしまいましたが、アップルストアを予約して持ち込み相談。新しいバッテリーに交換してもらえました。
1715mAh充電&電圧4.10Vに復活。よかった。
驚いたのが、メール受信もアプリの実行速度も軽快になったことです。「早くなる」はありえないので、元のパフォーマンスに戻ったということでしょうけれど、感覚的には爆速です。そもそも電源で速度が変わるの???
ふたたびウェブを調べてみると「iPhoneは電池の状況を検出し、プロセッサーのパフォーマンスを低めにして電池残量の延命をはかる」といった記述が。最近のバッテリー性能の低下でこのモードに入っていたのかもしれません。
iPhone6sってこんなに早かったかな?というほどの復活ぶり。ほんとうにビックリかつ有り難いです。
もうしばらく、ゼンハイザー HD25-1 II の直挿しで楽しもうかなと。
・・・
追伸(その1):
なんと下記サイトで私と同じ話題が記事になっていました。
しかも二日前の記事。
追伸(その2):
スラドにも出ました。
* 2018年1月15日 追記 *
アップルが「電池容量性能の低下したiPhoneについて、プロセッサーの処理能力を低下させるようiOSでコントロールしていた。そのことをユーザーに公開していなかった」というニュースが今年になってなされました。本記事の内容は、まさにそのことに該当していたようです。Apple社は2017年末頃にそのコントロールの内容を公開。また充電能力が本来あるべき設計値よりも低下したバッテリーについて、通常よりも安価での修理交換に応じることで問題の終結となりました。
(以降はAmazonのアフィリエイトです)
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