きょうは銀座五十音にて革小物ブランド「リシンク」の代表、守川様をお招きしての企画カフェ「SPYカフェ」開催のため銀座に向かっています。
このイベントの名称について、「リシンクカフェ」という案もあったのですが、なんと五十音から二軒隣のビルに「リシンクカフェ」があるという。
まあでも、モノの名前、モノゴトの名称って大切だと思います。周囲の空気を読めない、その世界の当たり前を踏まえないネーミングには、関係者のセンスを疑ってしまいます。
「それ」にこだわりたい事業主の熱い思いは理解できるとしても、「高輪ゲトートウェイ駅」は無いだろう!とかです。
カフェのネーミングになった「SPY」は、リシンク・五十音・信頼文具舗の共同開発によるマイクロサイズのノートカバーの商品名です。読み方は公開していません。
SPYは、私たち三者による「小さいものクラブ」から生まれた製品です。小さくても上質なもの。小さくてもエレガントなもの。小さくても嬉しいもの。がコンセプトになりますでしょうか。
下町の職人さん達が一生懸命に作った極小サイズのツバメノート「NADD」への敬意を込めて、上質なノートカバーを用意しました。
エレガントっていう言葉。最近使われなくなりました。
このところ、多くのメデイアで文房具が取り上げられ、関連するイベントも盛んです。でもそうした情報に触れても催事に出向いても、自分の中では一向に文房具というキーワードのステータスが上がった気がしません。
文房具市場のかなりの部分を学童向け文具が占めているから仕方のないことです。しかし大人向けを自称する製品の多く、あるいは頻出する高価格帯のボールペンのほとんどもエレガントとは程遠いのも事実です。
詳細は控えますが、文房具に関わる多くの人たちが文房具に対して「エレガントであれ」とは思っていない、あるいは気づいていないからだと思います。
いや、べつに文房具を想いながら毎晩コース料理を食べろというわけではありません。(現代の)文房具というキーワードを聞いて皆さんは何をイメージするか?そのあたりを関係者で意識して変えてゆけないかなぁ、と考えてしまうのです。
だって昔は「文房四宝」っていう言葉があったのですよ。高貴なものだった。
・・・そうか、エレガントには高貴という言葉を充てればよいのか。ふむふむ。