和田哲哉・LowPowerStation

考えて使う・楽しく使う

雑記・1月24日

くつかの用事があって新宿、銀座と日比谷へ。銀座は五十音さんで開催中の写真家・中野愛子さん個展 〜「オト」を訊く〜 。

  

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中野愛子個展 ~「オト」を訊く~ 図録

中野さんご本人に解説をして頂きながら作品を楽しめただけでなく、中野さんがされている「映画のスチル」というお仕事の詳細も教えて頂くことができました。

失礼ながら私はこれまで、スチルとは単に撮影の進行を記録することだと思っていました。記録ももちろんのことながら、映画公開時の宣伝広告に使うための各所名シーンを、それこそ「作品」として撮影する大切なお仕事とのこと。

多くはムービー撮影直後の限られた時間の中でのスチル撮影となるそう。ムービー撮影で全力を出し切った後の役者さんのテンションを呼び戻しつつの撮影と思われ、さぞかしご苦労多いことかと。

  

十音さんは昨年末、店内にキッチンを増設。ショップ+ミュージアムスペース(=ギャラリー)+カフェと3つの「機能」が揃いました。それら機能のテストドライブの意味合いもあって、和田カフェSPYカフェ・古地図カフェ、そして今回の中野愛子さんの個展と、企画カフェを精力的に開催されています。

路地裏とは言え、まごうことなき銀座の中心である四丁目。観光客あふれる表通りからスッと隠れ、丁寧にドリップされたコーヒーの香りに包まれて休める贅沢。宇宙船かサブマリンかというほどの極小空間にしつらえたカッコいいキッチンスペースも見どころです。

  

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銀座ペンシルミュジアム五十音

のお知り合いには喫茶店のことが大好きなかたがおおぜいおられます。皆さんそれぞれに愛するお店を定期巡回して通い、しっかりオーダーをしてお店を支えているわけです。

名古屋など中京エリアは街にも郊外にも新旧の喫茶店がいっぱいあって、地域のひとたちがちゃんと利用することで維持されているように見えます。東のほうはスタバやコメダにはお客さんが入っているものの、多少賑わっているのに設備更新できていないお店やいつ無くなってもおかしくないようなお店が本当に多くて、カフェ文化はまだまだという感があります。

銀座エリアは私が知っているここ数年だけでも味わいのある喫茶店がいくつも消えています。四丁目に新しく芽生えたこの小さな「とまり木」を健やかに育てるのも枯らしてしまうのも私たち次第。