あっという間に12月になってしまいました。
今年はあまり買い物はしていなくて、ついでに年末に向けても「買わなければいけない物」の予定は無いので、早めに2019年のベストバイについて書いてみようと思います。
…この写真のまんなかにある黒くて小さい装置、Fiioの「BTR3」です。
Fiioは中国で設立された音響機器の企画製造・販売を行うブランド。日本ではDAP(デジタルオーディオプレイヤー)や各種ポータブルヘッドフォンアンプが人気です。
BTR3はスマートフォンからの音楽データをBluetooth経由で受信してヘッドフォンを鳴らす「Bluetoohヘッドフォンアンプ(Bluetoothレシーバー)」です。
私がBTR3の存在を初めて知ったのは、某カメラ量販店での店員さんの、別のお客さんへの熱い語りを背中で聞いたのがきっかけでした。「とにかくコレは良い!」とイチオシでした。
私は当時、ゼンハイザーのヘッドフォン:HD25のBluetooth化に最適な製品を探していて、その結果のBTR3購入でした。うれしいことに本機はHD25以外のヘッドフォンのBluetooth化にも活躍してくれ、1月の時点で「今年のベストバイはこれ!」と決まったようなものでした。
手頃な価格にもかかわらず音質は必要充分。ホワイトノイズ少ない。小型軽量。ケースの質感もこの種の製品の中でとても良いものです。後述する後継モデルBTR5がまもなく日本でも発売開始されるようですが、総合的にはBluetoothレシーバーの名機と言っても過言ではありません。とにかく家にしまわれていた有線式のヘッドフォンが生き返るのがたまらないです。
もうひとつ。BTR3(BTR5も)のうれしいのがパソコンと有線接続してのDAC(デジタル/アナログコンバーター)付きヘッドフォンアンプにもなることです。Bluetoothを介さないことで音質は数段アップします。
もちろん高価な専用のヘッドフォンアンプの部品構成には及ばないものの、Bluetooh接続時と比較すれば(特定の曲において)Bluetooth接続の時には聴こえなかった「ピアノ筐体の存在感」までを捉えることができます。
ヘッドフォンアンプと聞くとどうしてもマニア向けの面倒な製品と思いがちです。でもBluetooth接続用に購入したついでに有線接続も試してみる位の感じでこのヘッドフォンアンプの良さを確認できれば嬉しいものです。
すでにFiioからは発表済みで日本での発売待ち(技適待ち?)となっている上位モデル「BTR5」にはBTR3よりも上位のヘッドフォンアンプ用回路部品が採用され、さらにバランス接続(ヘッドフォンのドライバーの左右チャンネルを独立したヘッドフォンアンプで駆動する方式)にも対応ということで、マニアの皆さんは期待をされているようです。しかし上位モデルが登場したとしてもBTR3の音質とコンパクトさは充分に価値あるもので、バランス接続を考えないのであればBTR3は今後も良いお買い物になると考えています。
Fiioの今後にも期待しています。
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