前回の続きです。
グルメ&テック・ブログの「ネタフル」さんで紹介されていたキッチン用品2点を同時購入しました。
ひとつめが前回記事の四角いフライパン「ドウシシャ・sutto(スット)」。ふたつめが今回の超小型IHクッキングヒーター「ドリテック・piccolino(ピッコリーノ)」です。
拙宅のシステムキッチンは一階・二階ともにガスレンジ。しかし同居の母が使うキッチンについては今後の安全のためIH化を検討中です。
そのようなときにネタフルさんが超小型のIHクッキングヒーターを購入。「IHってどんな感じ?」を知りたくて、ネタフルさんを追いかけてみました。
***
piccolinoは所要設置寸法が200mm×200mm(本体部分)と極めて小さいもの。いまあるシステムキッチンの片隅に置いても邪魔になりません。
ドリテックのIHにはさらに小さいタイプ「minitura」もありますが、あまり小さいと上にsuttoを載せられないこと、本機には備わっている温度維持機能がコーヒーのドリップ用途に使えそうなことなどからpiccolinoを選びました。
写真はpiccolinoの上面の様子です。
上面にはガラスプレートが使われていて、フラット&シンプルなスタイルに好感です。
白いインクで描かれたふたつの円は搭載できる鍋やポットの最小&最大サイズを示しています。
操作はすべてタッチ式。電源を入れると赤色のLEDや7デジット蛍光管で動作モードや設定状態が表示されます。
Amazonのレビューには「タッチスイッチの反応が悪い」との記述があり、実際にそういう場面は何度か発生します。操作する際の指の湿度が低いとスイッチが反応(感応)してくれません。ちょっとしたノイズで安易に動作するのを防ぐため、感応度を安全側に設定しているものと私は解釈しています。指先の湿り気やパネルへの触れかた、触れるタイミングでコツがつかめるとタッチ失敗の頻度は少なくなります。
***
すでにsutto&piccolinoを使っていくつかの加熱調理を行っていますが、今回はお湯を沸かす機能についてのみご報告します。
ウチ(の事務所)ではこれまで、お湯を沸かすのにティファールの電気ケトルを使っていました。
このティファールに対し、piccolinoにはコーヒーをドリップするのに使っているステンレス製のケトルを用い、同量の水で湯沸かし時間を測ってみたところ、ほぼ同じ時間で沸くという結果を得ました。
ちなみにティファールの定格電力は1,250W、piccolinoは可変式で最大1,000W。後者が最大値で稼働していたとしても、湯沸かし時間が同じであればpiccolinoのほうが効率も良いことになります。
なにより、ドリップの際にティファールからケトルにお湯を移し替える手間が不要となりますから「piccolino+ケトル」の組み合わせはドリップ作業に相応しいと言えます。
参考まで。suttoで同量のお湯を沸かしてみたところ、ティファールやケトルに対し1.5倍ほどの時間を必要としました。これは、suttoの電磁気を受けとめる効率の差やsutto自体を加熱するのに時間を必要とするなどの要因が考えられます。
piccolinoには湯温(調理温)を一定に保つ機能が付いています。コーヒーのドリップに最適な95度や90度などの設定も可能です(*1)。suttoの使用を想定して導入した本機でしたが、湯沸かし性能や保温機能から、コーヒードリップの作業効率をアップさせる用品というオマケを得ることができました。
(*1:ケトル内に一定量以上のお湯が入っていないと保温動作が上手くゆかなくなるそうです)
IHクッキングヒーターは火が見えないので「これで本当に加熱するのか?」という疑念からのスタートでした。それがsuttoで力強く調理できたり、今回のティファールとの比較等によって、私の心にようやく「ちゃんと使える装置」との認識が定着しました。
(ご注意:以降はAmazonのアフィリエイトリンクです)