和田哲哉・LowPowerStation

考えて使う・楽しく使う

11年前のミラーレス「 Nikon1 V1 」が楽しい

  

娘の「フィルムカメラ・デビュー」をサポートしてくださるということで、昨年に先輩より頂戴してしまったカメラやレンズなどの機材群。その中に1台だけ、デジタルカメラが含まれていました。

事実上ディスコン状態となっているニコンのレンズフォーマット「1マウント」を採用するミラーレス一眼():「NIKON1(ニコンワン)」シリーズ。シリーズ最初のモデルがこの「 V1 」です。メーカー発表年は2011年になります。

※ニコンはNIKON 1シリーズを「ミラーレス一眼」とは呼ばず「レンズ交換式アドバンストカメラ」としていました。

   

NIKON1 V1 (2011年)

「これがV1か。かわいい!」という感想は持ったものの、いまから11年も前の製品ですしセンサーの画素数も少ないからと、そのままにしていました。

その後、機材群の中から1マウント用のレンズマウントアダプターを2個見つけたのです。

ひとつはニコン純正の「FT1」。もうひとつはサードパーティー製の製品です。これらを使うと、ニコンFマウント系のレンズをV1に装着可能となります。

  

ふたつのレンズマウントアダプター(右が「FT1」 )

「FT1」はニコン純正だけあって、電子接点を介したレンズ情報の共有や内蔵アクチュエーターによる絞り羽根のコントロールができ、多くのニコンレンズのオートフォーカスをサポートします。欠点は重い(155グラム)ことです。

  

とは言え「FT1」は買おうとしたらとても高価。せっかくだからとFT1を使って手元にあったレンズをV1に装着してみました。

手始めに AF-S NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6 G 。明るくはないズームレンズですが、1マウントはみなしの焦点距離が2.7倍となるため、105mmが一気に284mmと望遠クラスに。しかもVR(レンズ内手ブレ補正機能)付きです。

  

V1にセットするとキットレンズでも迫力ある見た目に

また、とても小さなV1のボディーにこのレンズを装着すると迫力ある見た目になります。なんだか面白くなってきました。

  

こんどはサードパーティー製のアダプターを使ってみます。こちらはレンズとカメラ本体をつなぐ電子接点を有しないためレンズの情報は一切断たれますが、FT1よりも軽量(100グラム)です。

手元にあるレンズを順番に付け替えしていて、ひとつだけ気になる組み合わせを発見しました。フォクトレンダー「カラースコパー 28mm F2.8(ニコンFマウント)」です。

VOIGTLANDER COLOR-SKOPAR 28mm F2.8

なんでしょう、まず見た目がカッコいい。

フォクトレンダーのクラシックな外観と、2012年 Red Dot Design Award を受賞した現代的デザインのV1とが妙にマッチしています。

Nikon1シリーズにはシリーズ専用のレンズも数多くラインアップされていました。しかし個人的にこの専用レンズ群のデザインはいまひとつ好きになれませんでした。それがこれまでNikon1シリーズにピンと来なかった理由のひとつでもありました。まさかフォクトレンダーが似合うとは!

「クラシック+モダン」の妙

もちろん「お馬鹿な組み合わせ」であることは重々承知しています。センサーサイズを極端に小さくして超小型&軽量が売りのV1に巨大なマニュアルフォーカスの28mmを、しかも100グラムもあるレンズアダプターを介して装着することに常識的な合理性は皆無です。

  

ところが、ここにふたつめのメリットが。
操作していて実に気持ちが良いのです。

マウントアダプターの先に装着されたレンズのピント環と絞り環への指掛かりがちょうど良く、マウントアダプターの斜面は手によく馴染みます。レンズ側が鈍器のように重くてもV1が小さく軽いので、手に持った時に妙にバランスが取れてもいます。

  

昔のカメラを使っていると錯覚させる重さと操作感。

「自分はいまカメラを使っているぞ」というフィードバックを多分に感じるのです。

  

なぜか懐かしさを感じるスタイル

言い換えてもういちど。370グラムのカメラボディーに320グラムものレンズセットを装着し、トータル690グラムになりながら画素数はたったの10.1メガピクセル。

でも、そんなことが関係無くなるほど手に馴染み、操作していて楽しい。プロのカメラマンではないからこその自由ということで。

  

下の写真でお分かり頂けるかと思います。V1のボディーは、コンパクトなサイズで定評のあるフジフイルムX-E4(左)よりもこんなに小さいのです。

V1とX-E4

さすがニコンと思うのは、ボディーのしっかりとした作りです。写真のこのセットにおいてマウントベース部分もボディーも微動だにしません。ボディーからレンズの先まで、ひとつの塊のような屈強さを維持できています。いっぽうのX-E4は、右手でボディーを握るだけで「むぎゅ」って不安な音がします。

  

フォクトレンダー28mm+10.1メガピクセルの画はこんな感じです。

  

お庭に咲いていた花。

お庭の花

お庭の木。

お庭の木

感度はISO:3200(拡張時6400)までしかありません。しかしこのセンサーは少し暗く撮影すると、良い色表現になる気がしています。

  

移動先での風景です。空気感が伝わります。

朝の木々

 

明るくも撮ってみました。ヤギのおなかが白つぶれ気味です。でも気にしない。

山羊さん(一部、画像をレタッチしています)

 

このセットをどれくらい気に入っているかと言いますと、「まだ買って間もないX-E4を自宅に置いて、V1だけ持ってお出かけしても全く構わない」ほど。です。

 

ああ、カメラ楽しい。
シロウトにとってのカメラの楽しさって何だ?
手でつかんで、操作していて気持ちいい。
それだけでも十分。

  

  

この記事には続きがあります:

blog.sprg.jp

  

(ご注意:以降はAmazonのアフィリエイトリンクです)

  

-LowPowerStationについて-