最初は仕事の良い気分転換になんていう感じで受け入れた「ツイッター」でしたけれど、気がつけばすっかりそれに時間も気分も振り回されていたし、楽しいことよりも怖いことやツライことばかり体感する場になっていました。
そりゃ「LUUPのやりかたが!」とか「中国人向け自動車免許取得の抜け穴みたいな制度のゆくえは?」とか引き続き経過が気になることはあるけれど「ツイ廃」に近かった私がこのたび、「Xから距離を置く」を実行してみました。
きっかけはXのTL(タイムライン)に掲載された広告です。「TEMU(テム)」という中国系の通販サイトが出稿する広告の写真が「ひとの気に障るもの」や「気持ちの悪いもの」ばかり続き、しかも同じ広告が何日もくりかえし大量に出現したためです。
なぜかTEMUの広告に関しては、Xでの「この広告に興味が無い」とか「この広告をブロックする」のリクエストが効かない設定になっていました。Xは設定できない不便さをユーザーに味わわせて、広告出現数の少ない「課金ありのメンバーシップ登録」に誘導したかったのでしょうか。
とにかくTEMUの広告、気分が悪いのです。おぞましい「ゾンビ(?)柄のTシャツ」の画像が出た時はさすがに私以外の人たちもおおぜい文句を言っていました。
ちょうどそのころXのユーザーがBlueSkyにごそっと移ったという噂が出ていましたね。あれ、イーロンマスクがXのブロック機能を改変させると予告したのが原因と言われていますけれど、TEMUの広告が酷かった時と重なっているので、TEMUが少なからず移籍のきっかけを作った気がしています。
多くのSNSって参加者のことを「培地」程度にしか考えていないようで、広告主だけがお客様。広告主からの金を畑にまくふりをして利益を収穫するだけです。培地にキレイな花が咲こうが雑草だらけになろうが構わない。培地には希望を言う権利もありません。SNSの広告運営における傲慢さについては先日のFacebookの一件が記憶に新しいところです。
SNSが広告で成り立っている以上、それを見る者への最低限の配慮は必要でしょう。これまでもXの広告関連には不満だらけでしたが、今回のTEMUの広告とXの態度は、すでにここ数年ぎりぎりの状態であった私の受忍限度を超えてしまったのです。
わたしがXを「やめた」と言わず「距離を置く」と書いたのは、完全にはやめられないためです。
ひとつはXを完全に断ってしまうと私にとっての即時性ある情報ソースを失ってしまうから。もうひとつは自身の、あるいはお世話になっている人やビジネスパートナーさんの告知ができなくなるからです。
後者については身勝手なと思われるかもしれませんけれど、運営に良心が無いと感じたSNSとはこれ位の付き合いかたで十分な気がします。
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では私がどうしているか。具体的な「距離の置きかた」を記します。
・「フォロー中」のTLを日に何度も見ない
・「おすすめ」のTLをできるだけ見ない(これが一番効果大)
・「トレンドワード」を開かない(そこに大事な情報は無い)
・各ポストの背景やリンク先まで深掘りしない(重要)
私が観察してきたXの傾向として「フォロー中」の TLを手抜きして構成するというのがあります。 大昔のツイッターとは違い、いまは「フォロー中」のTLを歯抜けにしたり時系列を守らなかったりしてユーザーに落胆を与えています。そして「おすすめ」へと誘導しているのが見て取れます。
こうなるとユーザーは「おすすめ」のTLが楽しいものになるよう、意識・無意識を問わず工夫をしはじめます。
いまの「おすすめ」は、自分が「いいね」を付けたポストのアカウントや、そのアカウントに近しいアカウントのポストを優先表示するようになっているようです。
しかしそうやってユーザーが「おすすめ」の最適化に執心しはじめたらXの思うツボだと思います。Xを楽しんでいるユーザーにとってツライ選択ではありますが、「おすすめ」をあきらめるのがXと距離を置くのに一番効果的は方法だと考えます。
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当たり前ですがXでの滞留時間を抑えたら自分の時間に少し余裕が出てきました。「積読(つんどく)」していた本を読めるようになったり事務所の片づけがはかどったりしています。なにより、心が安らかになりました。
XのTLを見る行為は、ただ単純に「見ている」のではなくて「発言者の背景をたどる」とか「リンク先を訪問する」とかの操作もセットなので、ふり返るといかにXのために自分の時間を溶かしていたかビックリしています。
デメリットはまだあまり感じません。ただ「おすすめ」と「トレンド」を見ないと即時性のあるニュースソースが失われてしまうことが分かりましたので「メタバース炎上対策専門家おおつねまさふみ」さんのポストだけはXのタブに設定し、日に2~3回はチェックしています(下記)。
たった7日目でこんな事を書いているのは、まるで継続できない「禁煙するぞ」の人みたいですが、本件に関してはこのまま続けられそうです。くやしいのは、以上に気がつくのに14年もかかってしまったことです。
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おまけ:
キーホルダーのマスコット。馬の「ロバ美」に友達ができました。
キーホルダーにロバ美を付けてから自宅や事務所でキーホルダーをすぐに発見できるようになりましたし、バッグの底のほうにキーホルダーが沈むことも無くなり、ロバ美は大活躍です。
でもキーホルダーゆえ、どこに行くのにもロバ美を連れているので、だんだんロバ美が汚れてきてしまいました。時々キーホルダーから外れて行方不明になることもあります。
なので早めに予備のマスコットを用意しておいたほうが良いかなと。しかしロバ美は人気らしくてAmazonでの在庫はしばらく復活しませんでした。五ヶ月待ってようやく復活。無事に新入りの入厩(にゅうきゅう)となりました。
(ところで、並べるとロバ美と新入りの毛並みの違いにびっくりです)
まだこの子の名前はありません。それと、いまは役目が決まっていないので事務所のデスクに「放牧」されています。
(ご注意:以降はAmazonのアフィリエイトリンクです)
・Amazonでの購入時は販売業者や価格、送料等に注意しましょう。