ScanSnap iX500 の特徴にはいろいろあって、 たとえば 「スキャンデータをWifi経由で直接 iPadに転送可能」 などは新規の目玉機能なのですが、 私が新製品発表会におじゃました時、 来場者の多くが興奮気味に食いついていていたのが 「ブレーキローラーの採用」というニュースでした。
ドキュメント(=文書)スキャナーに要求される性能は ・スキャン性能(速くてキレイ) ・安定した給紙(失敗せず紙を吸い込んでくれる) のふたつでして、いまや後者についてユーザーの注目度が高い。
メーカーである(株)PFUさんは今回、 iX500の給紙機構部に、これまで同社の業務用の上位機種が 搭載していた「ブレーキローラー」を新たに採用しました。
本体にあるレバーを引くと、給紙部分が開き…
そこに現れるのが「ブレーキローラー」です↓
(左側がブレーキローラー/右側が給紙ローラー)
一般的なドキュメントスキャナーでは給紙ローラーが用紙を取り込み 2枚以上の余分な用紙の取り込みは固定した部品で抑止していました。 今回スキャン速度の向上にともなって、より精度の高い抑止が必要となり 給紙ローラーとは反対の方向に回転する「ブレーキローラー」が使われる ようになったということです。
高速読み取りだけでなく、 薄手や厚手など条件の悪い用紙の給紙にも効果があるそうで、 ScanSnapファンにとっておおいに歓迎されるニュースというわけです。
さて、さきほど触れた「業務用の上位機種」っていうのが気になり PFUの発表会場を見てまわったところ、実物がありました。
機種名:fi-6140Z
白いボディの中央に配された 「fi」のエンブレムが目を引くfi-6140Z
一般向けと業務用との違いをたずねました。 ・高速読み取り&安定した給紙のための様々な工夫(機構やセンサー等) ・高画質スキャンのための高価な部品の投入 ・出力する画像形式が多彩。ハードやソフトの拡張機能。
気になる価格は本体だけで実売¥150,000.もするとのこと。
こうした上位機種でのフィードバックを、 こなれたころコンシューマー向けに下ろしてくるのは クルマ業界での新技術普及の手法にも似て、とても好ましいこと。
今後はこの「ブレーキーローラー」が頑張っている様子を 想像しながら、使いたいと思います!