ノキアの普及タイプのスマートフォン:「Lumia 620」 手にして5ヶ月ほどが経ちました。
ノキアとLumia620について、まずはこちらをご覧ください。 ・Nokia Lumia 620 はノキアファンのマイルストーン? ・Nokia Lumia 620 は廉価版端末なのに見どころいっぱい
・NokiaのハードウェアにWindows Phone OS の構成。 ・気軽に試すことができる実売2万円前後の価格。 ・キズをあまり気にせず使えるワンタッチ交換式ボディ。 ・シンプルかつ適度な愛らしさをも備えた本体デザイン。
そのようなあたりに引きつけられて手にした本機。 5ヶ月後の感想は 「期待どおりの可愛らしさ。いまだ魅力色あせず。」 「しかし、Whindows Phone OS 、きみはまだまだだ。」 といったところでしょうか。 普及価格帯製品ゆえの残念感はあまりありません。 (あ、カメラの性能は全然駄目!)
Windows Phone OS8(以下WP8)の 「表面的な」ルック&フィールは良好でした。 液晶の映えやタッチパネル・スイッチ等の操作系も良好。
けれども、ちょっとでも深い使い方をしようすると 「その機能はWP8にはまだ用意されていなかった」 という場面にしばしば出くわします。 メール添付ファイルの閲覧や転送、ローカル(SDメモリ) 保存といった当たり前の操作がテキパキ快適に出来ない とか、ユーザー辞書登録機能が無いなど、まずこれらを クリアしてもらわないと仕事には使えない感じです。
それと多くのSNSアプリの動作が不安定なのも問題です。 リアルタイムにメッセージが到着しないのです。 あるSNSアプリの開発者は「WPは開発が難しい」と白状して いたので、OSの仕様に何らかのハードルがありそうです。 この点は(Nokiaブランドを特別なものと思わない) 一般的なユーザーに対する大きなネガティブ要因です。
しかし、優秀なアプリもあったりして。 たとえば地図&ナビゲーションの「gMaps」は完成度高く 出張先での徒歩やタクシー移動の強い味方でした。
総合評価として、私はまだLumia 620を手放したくない。 理由は(うわべだけだけど)WP8の見た目と操作感の良さ、 Nokia本体の、いかにもNokiaらしいディテールから感じる満足感、 そして安価なスマートフォンという気楽さなどです。
ただ残念なことに、今後どんなにNokiaが頑張っても Windows Phone OS がもっともっと改良されなければ 仮に日本でLumiaが発売開始されても厳しいのではないか。 というのが率直な感想です。
・SNS関連アプリの安定度の向上。 ・メール添付ファイルを快適にハンドリングできる環境。 ・OSもアプリももっと細やかなユーザー設定を用意すること。 ・固定IP対応を始めとする無線LANの細やかな設定。
このあたりの課題がクリアされてはじめて、 他機種と一緒に戦えるスタートラインに立てるような気がします。
Nokia大好き!っていっぱい書きたかったのに Windows Phone OSの話になっちゃった。 でも仕方がないです、だれか「熱い人」が現れて OSをどうにかしてください。
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