静かに「バウムクーヘン難民」でした。
ちかごろの街の様子を見るかぎりバウムクーヘンについての「活気」はあって、デパ地下や観光地のお土産屋さんで新しい銘柄を見かける機会は増えました。でも買ってみるとそれほど嬉しく感じません。いずれも期待値から少し外れているのです。柔らかさとか年輪部分の「境界線」の歯ごたえとかが違う。余計なフレーバーも減点対象です。いま食べるとしたらユーハイムかな。ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベも可愛いけど。
そうしましたら先日T御大より「数寄屋橋の不二家には数寄屋橋バウムというものがある。いつでも売っているわけではないが」とのお話を頂戴。出張ついでにその日のうちに不二家に向かいました。売り場の隅々まで覗き込む不審な男(=私)。でも見つかりません。ベテラン風のスタッフさんに尋ねてみました。
ス「・・・ああ、ありません」
私「そうですか・・・」
ス「何十周年とかの時にしか作らないのです。次回予定はありません」
「予定無し」の悲しみに耐えながら、袋入りの小さいバウムクーヘン(写真)をいくつか買って帰りました。
それがなんと、とても美味しいのです。「年輪」の間隔が狭くて適度な硬さと確かな歯ごたえ。外周を覆う溶かし砂糖から始まって中の甘味・風味まで個人的にはパーフェクト。
不二家はお子様向けの店という思い込みがあって、ずっとノーマークでした。これからはここに来ればいいんだ。…数寄屋橋交差点から徒歩数分でパンの銀座木村家(銀座本店)もあり、イチジクやアンズジャムいりパンも一緒に買えます。うれしい。
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