和田哲哉・LowPowerStation

考えて使う・楽しく使う

うちの「モデル鉛筆」たちと「小芯MONO」

きょうは信頼文具舗やLowPowerStationで活躍中の 鉛筆たちをご紹介します。

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長いほうは(右から) ・オランダ・ブランジール社のデザイン鉛筆(廃番品) ・ドイツ・ステッドラーの色鉛筆

このふたつは革小物やノートなどの大きさをお伝えしたい時に比較用として製品の隣に置きます。多くの場合ステッドラーの色鉛筆を使います。ピンク系のパープル。鮮やかな「さし色」が画面に刺激を与えてくれる気がして、好んで使っています。

短いほうは(左から) ・スイス・カランダッシュのデザイン用鉛筆(廃番品) ・オランダ・ブランジールの丸軸鉛筆 ・トンボ+五十音の「小芯MONO」(廃番品)

短い鉛筆は鉛筆補助軸での撮影に使います。信頼文具舗ではミミックやエクステリバーなどのオンラインカタログでご覧になっている事と思います。

ちなみにこのカランダッシュの赤い鉛筆はお客様から頂戴したもの。この鉛筆で撮影すると製品がヒットするという「幸運の鉛筆」で、大切にしています。

「小芯MONO」は銀座の筆記具店「五十音」の提案に当時のトンボ鉛筆が応え、実現した貴重なミニ鉛筆。おなじく五十音の万年筆風補助軸「ミミック」の販売記念としてごく少量が製作されました。

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鉛筆を半分サイズにしながら、端部の丸め加工や金帯、3面の箔押しと細部まで配慮の行き届いた仕様。短くしても揺るぎないMONOの存在感。いやむしろ、通常品よりも緻密な印象で新しい価値を作り上げています。別注品とはいえ日本の鉛筆史に残したい1本。この製品をプロデュースした五十音のセンスと、その要望をキャッチして製品に仕上げた当時のトンボ鉛筆・関係スタッフの心意気は素晴らしい。きっと面倒であったであろうこの企画をトンボがいとわずに実現させたことがユーザーの(もとい、熱心なトンボ・ファンの)心をつかむものだったと私は思います。

…あ、モデル鉛筆の話から離れてしまいました。

鉛筆毎に削りの角度も違う点にご注目ください。 このあたりについては、またの機会に。