和田哲哉・LowPowerStation

考えて使う・楽しく使う

雑記 MDR-1RNC と HD25-1 II

masa(息子)からヘッドホン「ソニーMDR-1RNC(I型)」を借りました。masaが気に入っている様子で、しかもソニー最新のNC(ノイズキャンセリング)システムということで、一度試してみたかったのです。耳を包み込むモッチリとした柔らかさのイヤーパッド,40mmドライバー(=スピーカー部),ソニーお得意のデジタルNC(ノイズキャンセリング)システム。

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さすが最新のNCシステムだけあって旧来のNCヘッドホンのような違和感はほとんどありません。NCオンで、しかも敢えて静かな部屋で注意して聴いても、音楽そのものに集中できます。音は充分細やか&基本的にフラット。低音の余計な強調は無く好感。高音が若干きらびやかなのは屋外での使用を踏まえてのものかもしれません(またはソニーの個性)。NCオン時は専用に調製されたヘッドホンアンプも稼働するでしょうから、高音から低音まで全域での音の安定度にも納得のゆくものです。

いっぽうNCオフ(=電源オフ)時の音も、この種のヘッドホンにありがちな残念感・落差感は少なく、ごく普通に聴き続けることができます。音質の修飾(特に高音)が無い分、聴き疲れも少なさそうです。

ひごろ使っているだけの理由で(異端の?)ゼンハイザーHD25-1 II との比較で申し訳ないのですが、実売でHD-25-1 IIプラス2~3千円(購入当時)でこれだけの性能と機能を手にできるなら、普通に電車バス通勤をして、聴く音楽ジャンルが広い人でしたら「MDR-1RNCでしょう!」という感想を持ちました。

また、曲の中の各要素を聴き込むのならばMDR-1RNCかな。ソニーのヘッドホンではよくスタジオモニターのMDR-CD900STが引きあいに出されますが、MDR-1RNCにもモニター素質を感じます。割ときめ細やかな音なので、静かな所で聴いていると細部を確認している自分に気が付きます。HD25のほうは「包括的」に聴いている感じ。

さらに私的なお話。NCオンのMDR-1RNCの後にHD-25を聴くと、ヘッドホンアンプが無い分「ああ」と小さいため息です。ですが、基本フラットの前者に対し中低音パワーで押してくるHD25は、やっぱり「熱い」。それと、できるだけ持ち歩きの製品から電池稼働品を減らしたい思いから、良いのは承知でもNCやBluetoothヘッドホンは控えている事情もあります。このあたりはクルマと同じ?。最新の試乗車を運転し感激した直後に自分のクルマに戻って「大きながっかり感」を味わうことが無ければ、いまのクルマも悪くないということです。

※以上は個人の感想・見解です。 ※ロットによって仕様・性能・音質は変動する可能性があります。 ※MDR-1RNC MK2 は実売価格がアップしています。