常用するヘッドフォンが3台になりました。
いずれもゼンハイザー(SENNHEISER)ブランドです。
写真、左から:
・MOMENTUM WIRELESS
・IE 40 PRO
・HD25
これら3台のうち最初に買った、と言いますか14年近く使っているヘッドフォンが写真右側の HD25 です。5年ほど前に好奇心から分解してドライバーを壊してしまったので、いまのは2台目になります。昨年、Bluetooth化の改造を施しました。次に買ったのは写真左の MOMENTUM WIRERESS 。そして先日入手したのが写真中央の IE 40 PRO です。
MOMENTUM WIRELESS
ゼンハイザーの上級ポータブルヘッドフォンとして登場したMOMENTUMシリーズ。最初は有線モデルで登場し、あとから追加された Bluetooth 版が MOMENTUM WIRELESS です。NC(ノイズキャンセル)機能も備わっています。発売当初は4万円台後半と高額でしたが最近は3万円を切る時もあります。(追記:2019年の秋にデザインを継承しつつ性能をアップさせた後継モデルが登場しました)
ステッチのアクセントが施されたレザー素材のヘッドバンド、ソフトレザーのイヤーパッドなどラグジュアリー指向のルックス。イヤーパッドは耳をすっぽりと覆う「オーバーイヤータイプ」です。見た目は大きいですが重量はそれほどでもなく、またイヤーパッドが耳をしっかりホールドするので軽快&快適な装着感です。ヘッドバンドの折りたたみ機構により持ち運びの際にはコンパクトにもなります。
電源を入れるとNC機能はONに固定。Bluetooth+NCの組み合わせながら充分満足できる音質です。鋭い高音成分を抑えた耳疲れの少ない音。低音域のパワー感は控えめです。音作りは繊細で各楽器のパートを確かめながら聴くことができます。
IE 40 PRO
昨年12月に発売された、ゼンハイザーのインイヤータイプヘッドフォンの新しいシリーズ:「IE xx PRO」のファーストモデル。この夏に日本でも発売が開始された上位モデル: IE 400 PRO & IE 500 PRO も加えると本機はシリーズのエントリーモデルとなります。
耳掛け式の装着を想定した作りや丈夫なケーブル等、スタジオやステージでの使用に向けた仕様。
強調気味ながら明瞭な高音域、高音域とは相対的に控えめながら音の輪郭を取得しやすい中~低域。演奏者のモニター用途として相応しいセッティングと思われます。
HD25
ヘッドフォン好きには言わずと知れたプロフェッショナル&DJ向けヘッドフォンのレジェンド。よく出る高音域、弾む低音域。しかし荒さは少なく、むしろ繊細。特に高音域&中音域の高い解像度が特徴です。
外観は各所武骨な仕上げの樹脂素材。しかしながらドライバー、ケーブル、ヘッドバンド、各種パッド類を1個ずつ単体で部品購入できるという「道具性」のある珍しい仕様。サードパーティー製のケーブルが多数出ていて音質や使い勝手の変化も楽しめます。
使い分ける
耳は「1セット」だけなのでヘッドフォンが3台あっても3倍聴けるわけではありません。3台を同時に持ち歩くことも大変です。どういう場面でどれを持ち出すかの使い分けが発生します。
本来ならHD25だけで充分でした。軽いし丈夫だし音もイイ。ところがiPhoneがヘッドフォンジャックを廃止したものですからBluetoothヘッドフォンを買う必要に迫られたのです。
そこで追加購入したのがMOMENTUM WIRELESS (以降 MOMENTUM )でした。Bluetoothによるケーブルレス化はたしかに便利。加えてMOMENTUM のNC機能は航空機内や地下鉄での轟音の削減に本当に効果的です。でもMOMENTUM が来て判ったのは、たとえNC機能が無くてもHD25の遮音性だけでなんとかやっていけるということでした。
MOMENTUMもうひとつのメリットはオーバーイヤータイプのイヤーパッドです。耳をすっぽりと覆ってくれるので冬場に耳が暖かいのです。イヤーマフがわり。寒い日の移動時には音楽を聴かなくても装着していました。
その後このブログの読者さんはご存じのとおり、ウチのHD25になかなか優秀なBluetooth ヘッドフォンアンプ(FiiO BTR3)を直付けする改造を施したので、以降はHD25で外出する機会が再び増えました。
BTR3を持ち歩くのであればインイヤータイプのヘッドフォンも買って、HD25との間でBTR3を共用したくなってきました。折しも昨年12月に登場した IE 40 PRO の音と装着感が気に入ったので入手。現在に至ります。
iPhoneのヘッドフォンジャック廃止をきっかけに手持ちのヘッドフォンはBluetooth での運用が基本になりました。
小型軽量で多少乱暴に扱っても気にならないHD25がBTR3を得た効果は大きく、いまはほとんどの場面にHD25が「出動」しています。そこにIE 40 PRO を添えれば、ヘッドフォンが邪魔になる(例えば乗り物の背もたれと干渉する)ときには IE 40 PROに適宜切り替えができます。
MOMENTUM に出番が無くなったわけではありません。地下鉄や航空機での利用が想定される日には強力な装備ですし、冬場の寒い時のイヤーマフがわりも大切な役目です。意外なところでは周囲の「イビキ」音の低減効果がなかなかです。イヤーパッドが大きく耳を包み込んでいて臨場感が豊かなので、iPhoneで映画など動画を見るときにピッタリだと思います。
しかしBluetooth化したHD25のオールマイティーさはかなりのもので、この先もしMOMENTUMが壊れたら、あとはHD25だけで過ごせてしまいそうな気もします。改造して「見た目が痛い」ことを除けば。
追記:
BTR3を以前は「Bluetoothレシーバー」と表現していましたが、今後は「Bluetoothヘッドフォンアンプ」に切り替えます。
その後の記事:
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