本記事は2017年12月に発売された拙著「頭が良くなる文房具」のエピソードについての小連載、その第二回目です。このブログのカテゴリー[頭が良くなる文房具]で連載の全てを読むことが出来ます。
本書は「初心者向け」を明確に謳っています。「もともと文房具は子供の頃から使っているのだから初心者など居ないだろう?」とか、「いまさら文房具の初心者向けの本は不要だろう」との声はごもっともですが、今回はあえてそのように設定しました。
いまウェブや書籍・雑誌・新聞などから出ている文房具に関した情報の量は以前に比べると遥かに豊富になっていて、さらに最近はYouTubeからの文房具情報の影響も大変大きくなっています。
しかし、これらから発信される情報のソース、つまり発信している組織や人をたどると、まだまだ比較的限られた所から出ているものなのです。
またそうした文房具関連情報の多くは新製品の発表やスポンサーの意向を契機にして発信されるので、ユーザーの立場に立った情報発信の動機づけを基に確たる目的やテーマを従えて一冊の書籍の形で出すことにはそれなりの意義があると考えています。
初心者向けと宣言することで、私を含め皆さんと一緒に「白紙の状態」から文房具を見直す機会を作れたらと考えています。
初心者向けとうたった理由。もうひとつは私の既刊「文房具を楽しく使う」で至らなかった部分の補完の意味もあります。
「楽しく使う」も本当は初心者向けとして書いたつもりでしたが、書き始めると自分自身でややコントロールができなくなってしまい、難解なことを書いたり、(マニアの)自分の中では当たり前だと思う部分の説明は省いてしまったりと反省すべき箇所多々でした。
今回は少しくどくても取扱説明書のように隙なく書き込みを行いました。その事によって救われる人が大勢いると思います。
ツイッターで「きっちり語らないと気が済まない感じの文章」と言う評を頂き、「そうそう!」という気持ちです。