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和田哲哉 -LowPowerStation-

ステーショナリープログラムと信頼文具舗を運営している和田哲哉のブログです。

「チャージャードクター」で安心してみました。

もの

手元にあるモバイルバッテリーやACアダプターの数が増えてしまったので、これら機器の出力電圧や電流の目安を確認できる小物を買ってみました。ずっと以前から「もし見かけたら欲しかった物」で、ようやく秋葉原の裏通りの店で発見。「CHARGER Doctor(チャージャードクター)」という製品名です。

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USBジャックとUSBコネクタが背中合わせに備わるシースルーのボディ。その中に怪しげな4桁の7セグメントLEDが見えます。本品をモバイルバッテリー(またはACアダプター)のUSBジャックに直接セット。そこに充電用ケーブルのUSBコネクタを差し込むと、充電の際の電圧と電流を数秒毎交互に表示し直読できる仕組みです。

(精密な測定機器ではないですし、チャージャードクター自身も電力を微量に消費しますので、あくまで相対的な傾向を知る製品です。けれども、通常ならばどうなっているのか分らない製品の能力や状況を可視化できるだけでも充分価値はあります。)

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最近のモバイルバッテリーは、iPadタブレット機器にでも充電ができるよう、出力端子の最大定格電流が2.0A程度まで対応している場合があります。しかしACアダプターは、装置の付属品として手に入れる場合が多いですから、iPhone用であれば最大定格電流は1.0A程度が普通です。小さいものでは0.5A程度しか出せない個体もあります。

よく「このACアダプターより、こっちのACアダプターのほうが充電が早い気がする」という話を聞きます。その「気がする」部分を数値で確認できるというわけです。

一般にモバイル機器は、充電残量が極めて少ない時に充電を開始すると、その機器が必要とする最大の電流値で充電が行われます。最大定格電流が大きい(できれば2.0Aか、それ以上の)モバイルバッテリーに「チャージャードクター」をセットし、そこに充電時の電流値を知りたい機器(しかも電池残量が極めて少ない状態のもの)を接続すれば、対象となる機器が必要とする最大充電電流のおよその値を知ることが出来ます。

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写真は充電時の出力電圧を表示している様子です。どのモバイル機器も、充電が進み電池残量が80~90%近くまでになりますと、電流値は徐々に低下し、急速充電から穏やかな充電状態に移行します。そういった移ろいもチャージャードクターで一度確認してみると良いでしょう。

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驚いたのは定格出力電流が大きなモバイルバッテリーで充電していたこの写真の時です。とあるモバイル機器の充電電流が1.5A近くに達しています。けれどもこの装置に同梱されていたACアダプターの最大定格電流は1.3Aでした。

あまりに大電流=過度な急速充電になると装置内の充電池の製品寿命を縮めるという話を聞きます。いっぽう、モバイル機器側に充電を適正に管理する仕組みが備わっているので余計な心配は不要という説もあります。いずれにせよ、自分の機器達が「ひごろどのように振る舞っているか?」を知ることは大きな安心につながります。もし興味がございましたら、このような機器を試してみてはいかがでしょう。

※追記: これを使えば、充電ケーブルの傾向も少し分かるようです。充電対象機器(できればタブレット系の大型の機器)で充電残量を最少にしたものを用意します。例えば充電ケーブルAとBで電流を比較し、(表示電圧がほぼ同じで)電流が大きい傾向を示すほうが「内部抵抗が少ないケーブル」つまり、より充電が早いケーブルになります。

※ご注意: 「チャージャードクター」はとても安価な製品です。製品パッケージにはメーカー名や所在地すら記載されていません。ウェブサイトを見て回ると、これが「最初から壊れていた」という報告もありました。本品の使用にあたっては、そのあたりご注意ください。また、似た製品もいくつか出回っているので、心配性なかたは出来るだけ良い製品を探してみてください。

※追記(2014.12.22): この製品を業務用の測定器を使って性能評価した人の記述をWebで発見。かなりの精度と真面目さで作られているとの結果が。一方で粗悪な類似品もあるとか、これにUSBメモリーを挿すとUSBメモリーが一瞬で壊れるとか、様々な報告がウェブ上にありました。