(株)PFUさんのハイスペックな外付けキーボード: 「ハッピーハッキングキーボード プロフェッショナル JP Type-S」です。
(ハッピーハッキングキーボードは「HHKB」 と略されています。以降はこのHHKBにて。)
私、以前からHHKBを使っていまして、と言うより、 HHKBが無い生活・仕事は考えられません。 これまで各所でHHKBに関するコラムも書いています。
HHKBについての詳しく&正しくは、メーカーである (株)PFUさんの公式サイトをご参照いただきたいのですが、 ざっくり書きますと…HHKBには3つのシリーズがあります。
ア:Lite2 イ:Professional ウ:Professional TYPE-S
「ア」はロングストローク・キータイプの キーボードの基本構成を成すもの。 「イ」はキー押下の無接点検出方式が採用され 操作感が格段に優れたモデル。 「ウ」は「イ」をベースに大幅な静音化を実現したもの。 HHKBならではの快適さを体感したいのでしたら 「イ」と「ウ」です。
私はこれまで「イ」を使ってまいりました。キー押下時の、 キーから指への反発力が少なく、快適に使えるProfessional。
私のメインマシンはMacBook。近地の出張ではMacBook本体の キーボードを、事務所ではHHKBを接続。長時間のタイピングも 難なくこなします。そして遠地の出張ならば、このコンパクトな 外付けキーボードを迷わず連れて行きます。
今回の「TYPE-S」。うれしいのはその静音設計。キーの機構部品に 緩衝材をセットし、操作時の音をカタログスペックで30%削減。 体感でもその違いは明らかです。HHKBのキー操作音の大部分は、 キーから指を放したあとの、キーが標準位置に戻った際の内部部品 同士がぶつかりあう音でした。このカチャカチャ音は意外と大きく、 一人で仕事をしているのならばともかく、他の社員が居る場所では 見逃しにできない騒音です。またキーを叩きながら電話をすると、 電話の相手からこの音を指摘される事もありました。 「TYPE-S」ではその問題が明らかに解決されています。 言葉で表現すると「カチャカチャ」から「パコパコ」に変化。 キーストロークは静音化による内部構成の変更によるものか、 イからウで4.0mmから3.8mmに減少しています。
操作音やキーストロークには好みがあります。 masaは「イ」のほうが気に入っているようです。
静かに軽やかに、「TYPE-S」がさっそく活躍しています。
ところで「自分はキーを叩くのが遅いからHHKBは必要無い」と 考えている人も居られることと思います。ほとんどマウス操作だけで 過ごせる場合には不要のものですが、例えば1時間当たりの入力文字数が 私より少ない人でもHHKBは意外と有り難いものかもしれません。
と言うのも、キーボードを叩く速度というのは決して一定ではありません。 考える時と入力する時とでは当然、単位時間当たりのキー押下数は違います。
さらに言うと入力時にもダイナミックな速度の変化があります。 キーボード入力が苦手な人でも、自分の名前やいつも頻繁に入力する 得意のフレーズではその時だけ入力速度が極端に早くなるものです。 この「ピーク速度」の瞬間にキーボードの能力が発揮されるのです。 高速になるほんの一瞬、はたしてキーボードは軽やかに追従してくれるか。 その積み重ねが手指の疲労、感覚の良否に結びついてくるというわけです。
ただいま、HHKB・Professionalユーザー満4年目。 5年目以降はこのTYPE-Sと歩んでまいります。