愛用のHHKBこと、PFUの「HappyHackingKeyboard Professional BT」。早いもので購入から2年9ヶ月ほどが経ちました。下は当時の記事。
HHKBは「Lite」→「Professional JP Type-s」→「Professional BT」と3台目。Bluetoothキーボードということでキー入力時の遅延を心配したものの、それはまったくの杞憂に終わり、毎日快適に使えています。
当たり前ですが、尊師スタイルで使っているとMacBookのキーボードが傷まず長持ちするメリットもありました。
ところで最近、キーの隙間に簡単には取れないゴミが増えていることに気がつきました。(下の写真では見えませんけれど)
それと、キー以外の本体上面が少し黄色っぽく変色もしています。昔からPC用アクセサリーでこの手の変色は避けがたいものですが、単なる汚れであればキレイにしたいところ。
これまでキーボードの清掃と言いますと、柔らかくて毛足の長いブラシをキーの間に突っ込んでゴソゴソやったり、HHKBを裏返してバンバンと叩いたり、時には事務所にある大型コンプレッサーの圧縮空気を利用したエアジェットで吹き飛ばしたりしていました。
しかしこれらの対処をしてもしつこいゴミは除去できません。見えないところに隠れているゴミもあるでしょう。徹底的な清掃にはキーボードのキー(=キーキャップ)を外すのが一番です。
最近はキーボード愛好家?によるキーキャップのカスタマイズが流行っていて、「キーキャップ引き抜き工具」を安価に手に入れることが可能です。
この手の引き抜き工具はいろいろなタイプがあります。今回はネットでの評判を見てこの工具に決定。樹脂製のハンドルに2本のステンレスワイヤーが固定されたシンプルなものです。
2組のワイヤー開いてキーキャップの下側に回り込ませ、キュッと引っ張ると面白いように簡単にキーキャップを外すことができます。
このコンパクトなHHKBにはいくつのキーが備わっているか、すぐに言えますか?。数えたら意外に多くてビックリ。60個でした。これは専用の工具を買ったほうが良いに決まっています。
ゆっくりと10分ほどで60個のキーを外し、現れたのは…。うーむ汚い。すみませんモザイクかけます。ホコリとか、ポテトチップスの破片のようなお菓子のクズとか。
驚いたのは、これもお菓子のクズ由来なのか、ベタっとした油っぽい汚れも多数あったことです。
キーを押下した際、毎回これらのゴミが間にはさまっていたのかと思うとゾッとします。
さっそく清掃開始です。まず細かいブラシでおおまかなゴミを落とし、マイクロ繊維の布で細かいゴミもぬぐいます。ベタツキはなかなかしつこく、無塗装樹脂に威力を発揮するアルカリ電解水を含ませた布で丁寧に拭き取りました。
そしてキーキャップも1個ずつキレイにします。忘れてはならないのがキーキャップの内側に回り込んでいるゴミです。なぜ内側にまでゴミが?と不思議だったのですが、私がHHKBを裏返してバンバン叩いているときに入り込んでしまったようです。このゴミがまたキーの下面に落ちてこないよう、アルカリ電解水を付けた綿棒で除去します。
キー側面の清掃も、キーを1個1個完全に外すからこそできることなのだと分かります。これは気分的によろしいものです。
ようやく画像公開できるまでになりました。ピカピカです。
なお、キーボード周囲の黄ばみについては水・アルカリ電解水・エタノール・塩素系漂白剤など出来ることをすべて試したものの、根本的な解決には至りませんでした。事務所で毎日24時間蛍光灯に晒されているので紫外線にやられてしまったのでしょう。今後新しいモデルを買ったら、使わない時には光の当たらない場所に片付けることにします。
キーキャップを元に戻しました。 下面のベタツキを徹底的に除去した効果か、キータッチもキー押下時の音も新品当時に近づいた気がします。軽快軽快。
思えばHHKBは自分の持ち物のなかで一番長い時間触れている電子ガジェットです。もっと早くキーキャップを外して清掃をするべきでした。今回の体験から、少なくとも1年に1回位の頻度でメンテナンスをすると良さそうです。
PFUからはHHKBの新しいBluetoothモデルも出ています。気になりますが、もうしばらく、この製品を使ってゆこうと思います。
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「キートップ引き抜き工具」あるいは「キーキャプ引き抜き工具」で検索すると、この種の製品を見つけることができます。PFUからは色つきのキーキャプをセットしたパッケージも出ています。