むかし拙著において「表紙色のキレイなノートを使うとモチベーションが上がる」といった内容の話を書いたところ、「そんなのに振り回される奴は仕事出来ない」みたいな書評が付き、ごもっともと思いながらも大いに凹んだものです。
・「パンケーキレンズ」が気になる
・フォクトレンダーのレンズを発見
・納得のコロリ・スタイルが完成
まあ何と言われても、見た目は大事だと思います。ときに少々不便であってもカタチを優先させたい。でも、写りが最重要視されるカメラにまで外観をどうこうと言うのが果たして正しいかは判りませんが。
・・・これまでの準備で道具として使うのに必要な機材はひととおり揃った私のカメラ、ニコンD7200。最近ではキレイなボケ味が得られるという35mmレンズが手に入り、その副次的効果として「コロリとした外観」も得られたのは先日のお話のとおりです。(写真下)。
前回、35mmレンズをセットしてコロリとした外観になったD7200
ところでキヤノンなどには「パンケーキ」と呼ばれる、全長がとても短い、と言うよりも「薄い」レンズが存在しています。これは、一定の光学性能を確保しつつ出来るだけ小型化させて、可搬性(軽さや収納性)を高めた製品と私は解釈しています。そして寸の足りないレンズとの組み合わせで生まれるコンパクトな外観にも人気があるようです。 じっさい、パンケーキレンズを使いたくてキヤノンにという話題も見聞きしたおぼえがあります。
いっぽうニコンには、オートフォーカスのパンケーキレンズはラインアップにありません。以前にマニュアルフォーカスの製品が1種類ありましたが、45mmの焦点距離(DXモードで67mm換算)ですと私の希望からは外れてしまいます。
そのようななか「フォクトレンダー(Voigtlander)」にニコン対応の、パンケーキに近い薄さのレンズが有ることを知りました。
Voigtlander COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 SLII N
現在のフォクトレンダーは日本の光学機器メーカー「コシナ」が製造しています。コシナ:私にとっては懐かしい響き。この28mmはすでに製造が終了している製品でしたが、まったくラッキーなタイミングで手に入りました。
入手してすぐ、近くの喫茶店に飛び込んでD7200に装着。これが予想を上回る美しさ。樹脂やラバー素材を多用している最近のレンズとは違い、ほぼ金属部品で構成される外観はクラシックな雰囲気。けれども現行のニコン・デジタルカメラに装着しても不整合が生じない、程よい重厚感です。
フォーカスリングはグリスを介したヌメッとした感触が嬉しいもの。絞りリングの節度あるラッチも含め、(決して大げさではなく)初めて一眼レフを手にした時の感激がよみがえってきました。
そしてそして、フォクトレンダーを得たD7200は、さらなる「コロリ感」を得ることができました。
いよいよ、納得の「コロリ感」が完成
このレンズをD7200で使うと28mmの1.5倍で42mm相当。私のCONTAX T2の38mmに近く、すんなりと使うことができます。
本製品はマニュアルフォーカス・レンズです。D7200側のフォーカスエイド(ピントの合い具合がファインダー内に表示される機能)や、絞り値の自動連携が備わっていますので、操作にあまり不便は感じません。
手元にあったニコンのレンズフード HN-3を装着
コンパクトなフードもありましたが、ここはそれっぽいHN-3を組み合わせて。これで私の「D7200・コロリ化計画」は完了とします。
追伸:
「カメラのコロリ化」って流行らないかなあ。
願わくば、ニコン純正レンズにも、パンケーキが出ますように!
なお、今回参考にさせていただいた「はてなダイアリー」はこちらでした。
(ありがとうございました。)
そして、このあとはファインダーのアイピースを交換しました。