前回記事(下記)の続きとなります。
ニコンのレンズ:NIKKOR Z 24-120mm f/4 S の入手に際し、パンケーキレンズ2本を手放しました。
手元に置いてもよかったのですが、手放してもよい理由のほうが勝ったので決心がつきました。
まずは写真右側の「 FUJINON XF27mm F2.8 R WR 」について。
コンパクトなミラーレスカメラ「 フジフイルム X-E4 」の発売とほぼ同時期となる2021年春に登場したモデルです。発売開始からつい最近に至るまで、常に入手が困難なレンズでした。私は2021年の冬に予約もせずラッキーなタイミングで購入できました。
スリムなルックスはX-E4にぴったりです。写りはシャープで、27mm(換算40.5mm)は街撮りも屋内での軽いポートレイト撮影にも都合の良いものでした。
しかし、オートフォーカス時に生じる「バコッ」という動作音は最後まで馴染めず、(カメラにとって一番楽しくありたい)シャッターを切る瞬間の気分が毎回萎えてしまうのが唯一の難点でした。
また、私にとってのX-E4は「iPhoneでもニコンZ6でもない時間」を楽しめれば良いので、オートフォーカスレンズが必要というわけでもないことに気が付きました。
XF27mmは誰しもX-E4に一度はセットしてみたいレンズだと思います。でも今の自分には「有ると便利・無くても平気」な存在になりつつありました。
2本目はフォクトレンダーの「 COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 SLII (ニコンF用)」です。
2016年に中古品を買ったものです。美品でした。
最初にこれを装着したカメラはニコンのデジタル一眼レフ:D7200です。比較的コンパクトなD7200がこのレンズのおかげで一段とコロッとした可愛いルックスになり、満足したものです。
もちろん、マニュアルフォーカスでの操作も楽しみました。軽やかさと滑らかさが絶妙に両立したフォーカスリング。購入から7年となる現在まで購入当初のコンディションを維持してくれました。
フルサイズセンサー対応レンズなので、APS-Cセンサーで使うぶんには周辺減光も歪曲収差も目立ちませんでしたし、ピントのピークがつかみやすいのも美点でした。
その後このレンズは、→ Nikon D500 → X-E4 → Nikon1 V1 と計4台のカメラを渡り歩きました。一時は防湿庫の肥やしになりかけましたが、Nikon1 V1で再び開花したのも懐かしい思い出です。
手放す理由は「もう十分に遊んだから」です。このまま手元に置いておけば Nikon1 V1 だけで使われる見通しでした。でも最近の V1 は別のレンズでの稼働が増えていて、その V1 自体もそろそろ製品寿命が来ると思います。この先にニコンFマウント機が来るとは思えなかったので。次のユーザーさんに楽しんでもらいたいと思います。
結果的にフォクトレンダーのこのシリーズの、特に28mmは非常に入手困難なモデルだったようです。なかでもフォーカスリングがラバー素材ではなくアルミ削り出しでカッコいい本バージョンは、2016年の入手時から現在に至るまで、私の立ち回り先やウェブで販売されているのを見かけることはありませんでした。
2016年の購入価格とほぼ変わらない下取り査定額が付いたのも本製品の希少性を表している気がしています。
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筆記具類への対応と一緒で、自分にはコレクションする癖が無いため、使う見通しが無ければ手放すというパターンを実行した感じでした。「レンズ沼」とは縁の無い人間です。
あとになって「それで良かったのか?」と考えることも時々ありますけれど、今回は手元から無くなっても悲しくならなかったので大丈夫だと思います。
XF28mmのようにコンパクトではなく、フォクトレンダーのような「味わい」も希薄ながら、新しくやってきた「 Nikkor Z 24-120mm f/4 S 」をしっかり使いたいと思います。
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