小島静二先生をお招きしての宝童茶会が五十音で開かれました。
テーマは「異界と繋がる」。
(小島先生のご活動につきましては、拙ブログでは今年3月にひとつご紹介をさせて頂いております)
この日の茶会は、歯科医であり「小島びじゅつ室(現在休室中)」も主宰されている小島先生が設定された「起承転結」の4部構成。
先生の自己紹介を「起」とし、異界についての解説となる「承」、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の朗読「転」、そして聴講者も参加しての「異界」実話報告「結」と、互いに間合いを見計りながら、先生も聴講者も経験したことの無い実験的な進行となりました。
会場は最近「三人喫茶」の異名が付けられているという銀座五十音のカフェスペース。今回は店内什器を移動させ、撮影をしている私も含めて計5つの聴講者席を確保。そこに先生と五十音オーナーの宇井野さんが加わって7名での「満席」となりました。
「異界とは一見、妖しく、怪しい、不明瞭なもの。不可思議で言葉に言い表せないもの。しかしそれは日常の生活の中でわりと普通に、隣り合うように存在していて、皆もそのことを感覚的には分かっているはず。」と、言葉を選びながら説かれる先生の語りひとつひとつが、私たち聴講者の心に眠っていた「あっ、そういえば…」を誘い出します。
私などは、そこに「物」があって初めて語ることができるような人間で、実体が無いどころか思いはかることも困難な対象(?)をイメージするなんて、いままで考えもしないことでした。
茶会もうひとつのスペシャルメニュー。
小島先生のコレクション:「サイラジヲ」や「銀変性」(いずれも 小林健二 氏の作品)などの体験もできました。サイラジヲは、私の印象としては「サイキック鉱石ラジオ」と言う感じ。ふたつのツマミを慎重に回してもほとんどの人にはノイズが発生するだけで何も聴こえません。でも今回は、ごく一部の人に「それらしき兆候」が現れていたようです。
簡単には表現できない事象や予感を察知し、それらと共に暮すという「愉しみ」をそっと聴講者に教えてくださった小島先生。次回の茶会にも期待です。
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