和田哲哉 -LowPowerStation-

文房具ジャーナリスト・ステーショナリープログラム運営 / 和田哲哉のブログです

意外な仕上がりのコーティング剤「リンレイ 超艶 Gガード」

  

(アクセスが多いため2020年9月に一部加筆修正しました)

これまで13台のクルマに乗ってきました。各車の平均在籍期間は5年ほど。最も在籍が長かったのはゴルフ3ワゴンの11年。それら全てを私と弟で手洗いし、多くの経験(と失敗)をしてきました。

洗車に使う用品にはいろいろな物があります。これまでに一番変化が大きかったと言うか進化を感じるのが、ボディー表面の仕上げに使うワックスやコーティング系の製品です。

昔はクルマ用のシャンプーでボディーを洗浄した後は固形ワックスを使うのが当たり前でした。ワックスはその名のとおり蝋(ロウ)分を主体としたものです。塗装面にバターのように硬いワックスを塗り込み、白くなるまで乾燥させ、余分なワックスを拭き取ります。なかなかの重労働でした。

その後「NASAが開発した」とか「テフロン効果がある」などのうたい文句が付いた少々怪しいケミカル剤が出回ります。おそらくこれは塗装表面を溶解させて再固着させるタイプと思われます。このケミカル剤によって確かに色と艶は出ましたが当時のこの手の製品は溶解する力が強過ぎ、頻繁に使うと塗装表面のクリア層をはがしてしまったり、最悪の場合塗装の下地が出てしまう事故もありました。

あるとき画期的なケミカル剤が広まります。ポリマー系のコーティング剤などです。サラサラな水のような液体にもかかわらず塗装表面に薄く強力に吸着し、長期間にわたって撥水効果を保ち続けることができます。ボディーの下地処理を完璧にしてあれば、あとはたまにコーティング剤をシュッと掛けて軽く拭けば充分という時代に突入します。

本当は最新のコーティングについては専門の業者に任せてしまうのが品質も手間を含めたコスト的にもベストです。新車を購入してすぐに業者に預け、プロ向けの機材と用品でキッチリと処理し、その後も定期的にその業者に出してメンテナンスをすることをおすすめします。(その際、ディーラー経由ではなく、評判を調べて直接業者に発注するのが良いと思います)

とは言うものの自分の車ですから、自分の手で洗車&表面処理をしたい気持ちもあります。心置きなくゆっくり洗う場所と水道の蛇口があるのならば、いろいろ考え悩みながら体力を投入しながら洗車するのも楽しいものです。

   

先日、コーティング等を実施したことが無い車両が入庫しました。そこで「リンレイ 超艶 Gガード」というコーティング剤を使ってみることにしました。

  

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「リンレイ 超艶 Gガード」のパッケージ

製品パッケージには
・雨・水垢からがっちりガード!
・より硬く・強い透明被膜を形成!
・超微粒子ナノパウダーがボディー表面のキズを埋める
と、なかなかの効能が謳われています。

  

また「(ガラスと同組成の)超微粒子ナノパウダー」+「反応性レジン」配合との記載があり、分類上は「ガラス系コーティング剤」のようです。

クルマ界隈だけでなくスマートフォンのディスプレイ保護剤にも「ガラス系コーティング」という言葉を見かけますが、いまひとつ分からなくて。ざっくりウェブを見回すと塗装表面を溶かしてその成分とコーティング成分が混ざって再固着するような説明を見ることができます。

プロの洗車屋さん系のウェブページではこの手の市販ガラス系コーティング剤に批判的な見解のところが多い印象です。でもコーティング剤を製造しているメーカーは自社製品の正確な成分を公表しないので、実際に使わないことには判らない気もします。

 私としては家庭用のフローリングワックスで信頼を寄せているリンレイなので、箱に書かれている効能を信じたい気持ちです。

  

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スプレーで塗布し、拭き取りが不要なタイプ

作業手順は、カーシャンプーで車体を洗浄し、次に少し強めの汚れ落とし(非研磨系かつシリコン剤無添加)を使い、「超艶Gガード」の塗布となります。車体の年式やコンディションによっては、カーシャンプーのあとに研磨材を使うこともあります。もちろん、いずれも涼しい時間帯に実施します。

本品は水のようなサラサラの処理剤をボディーに噴霧し、付属のクロスで塗り広げるタイプの製品です。塗り広げるだけなので、作業は簡単でした(と、私達は簡単に言ってしまいますが、実際はとても丁寧に塗布しています。そばで見ていたら、あまりに慎重かつ丁寧な作業で驚かれると思います)。なお、「重ね塗りで効果UP」と書かれているので慎重に2度塗り~3度塗りしてみました。

この慎重な「数度塗り」が後々になって良い効果を生んだようです。作業が雑な人、手を抜く人、そもそもコーティングの処理経験が少ない人がこの製品を普通の手軽なコーティング剤のような感覚で使うのは危険だと思います。

  

写真は「洗車ブラザーズ」、弟の作業風景です。

  

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慎重に丁寧に塗り広げ

結果、はっきりと判るツヤが出ました。見た目については満足な仕上がりです。 ただし本品がもし塗装表面を溶かすタイプであればこのツヤは当たり前のものとも言えます。溶かしてツヤ出しさせる製品は30年以上前からあります。

カーショップやホームセンターで販売されているツヤ出し剤の多くはシリコンが大量に含まれていて、塗布後の表面を指でなぞるとツルツルになるものですが、本品は目に映るツヤは明確なもののツルツル感はほとんどありません。むしろ指がひっかかるほど。ちょっと意外です。このシリコンに頼らない、シリコンでごまかさない感じが私としてはイイと思いました。

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撥水性(=水玉コロコロ)を示す仕上がり

塗布後に水を掛けると水玉コロコロに。(親水性ではない) 撥水性の仕上がりです。この手のコーティング剤は、たぶんですが割とマメにメンテナンス、つまり早め早めの再塗布を心がけるとよいかと思います。

  

あとで調べたら本品は新製品ではなく、登場から9年が経過しているようです。コーティング剤は、いちどコレと決めたら後で変更するのが困難なので、すでに9年間販売されているのであれば安心かな。

本品については引き続き経過を見てみます。

  

追記:

7ヶ月後に車両を確認したところ、まだ一定の撥水効果は残っていました。慎重に処理したおかげとも言えますが、屋外保管でこれだけの効果を維持できるとは驚きです。少ししましたら再処理を行う予定です。

  

追記2(2020年9月):

先日、新車から10年目のフランス車にも使ってみました。色はソリッドブラック。いままで簡易なシリコン系のスプレーワックスしか使ったことのない車両です。長年のシリコンが重なって雨の日になると車体全体に縦向きのシマシマ模様が出ていました。

まずは全体をシュアラスターのコーティング剤が含まれていないカーシャンプーで軽く水洗い。次にキズ消し剤(シリコン含有のマイルドな液状研磨剤)で全体を丁寧に磨き、水洗い。その後アルカリ性のスポットクリーナーでキズ消し剤のシリコンを除去し、大量の水を使ってアルカリ成分を除去(もちろん各作業はいずれも少しずつの面積で行います)。最後にリンレイ超艶Gガードを塗布します。エンジンフードは3度塗り、そのほかは2度塗りしました。

工程が多いだけでなく車体の面積が大きかったこともあって作業は大変で、天気や車体の温度を見ながら3日を要しました。しかし丁寧に作業した甲斐もあって、10年目の車体にもかかわらず新車のような「(大げさではなく)驚き」のツヤとなりました。

  

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完全なツヤを取り戻したRENAULT BEBOP

写真の、リアーウィンドウとその上部のパーツの映り込みがほぼ連続&一致しているのがお分かり頂けるでしょうか。バックドアには後ろに停めた車両のフロントグリルが映り込んでいます。なお、この時には全てのガラスも特殊な強酸性の薬剤を使って「古い撥水剤の除去処理」の上で再度の撥水剤塗布を行っていますので、ガラス部分の映り込みも「新車時以上のレベル」になっています。

超艶Gガードの「素性」はまだ分らないため、新車でいきなり使うのにはためらわれますが、低年式車(=新車から時間が経った車両)であれば試してみる価値がありそうです。

  

ご注意:
・クルマの塗装は車両毎に種類もコンディションもさまざまです。本記事に記載の内容は他の車両にも当てはまるとは限りません。本記事の内容はあくまで「個人的な記録」であって、本記事に掲載したケミカル剤の使用を勧めるものではありません。

  

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