ひさしぶりにヘッドホンについてのお話です。
レコーディング用マイクロフォンのメーカー「Blue Microphones」から登場したヘッドフォン「Mo-Fi」を入手しました。米国から到着したばかり。本エントリーにて製品の概要をお知らせします。(もしかしたら日本での最速実機レポート?)
※ 2015年8月末に日本での発売が開始されたようです。
「Mo-Fi」はBlue初のヘッドフォン
「Blue Microphones」は米国のマイクロフォン・メーカー。プロフェッショナル~セミ・プロに向けた高性能なレコーディング用マイクロフォンを開発。性能だけでなく、製品それぞれの個性的なデザインにより多くの話題を生み出している、いままさに急成長中のメーカーです。PodcastやUstreamにご興味のあるかたでしたら、すでにこの会社の製品をご存じかもしれません。私もBlueの製品は使っていて、以前に当ブログでもご紹介しています→「Yeti」。
そして今回の「Mo-Fi」はBlue Microphones初のヘッドフォンです。私にとりましては、10年ほど前のゼンハイザーHD25シリーズに出会って以来のコーフン!
(※注:Mo-Fiはいずれ日本のBlue正規代理店からも発売が開始されると思いますが、今回はどうしてもいち早く実機を試したくて、米国からの直接購入となりました。)
どのような製品か
Mo-Fi。基本分類としては、直径50mmのドライバーユニットを備えたヘッドフォンです。通常のヘッドフォン・ドライバーユニット(=スピーカー部)に加え、充電式電池とヘッドフォンアンプ回路を内蔵しています。iPhoneで聴くならば通常の(アナログ)ヘッドフォン端子から、ヘッドフォンケーブルを介して音楽を再生します。Bluetooth接続機能やノイズキャンセリング機能は備えていません。
Mo-Fiの外観上最大の特徴は、個性的なヘッドバンド部分にあります。F1レーシングカーのサスペンション機構にヒントを得たというダブルアーム式のヘッドバンド。これとドライバーユニットを懸架(けんか)する長いアーム部分,ドライバーユニット側のラバー製部品との計3つの稼働部品の組み合わせで、どのような人の頭部にもすばやく、ドライバーユニットを耳に密着させる仕組みです。
アンプ内蔵型ヘッドフォンが欲しかった
現在、ヘッドフォン界の話題と言えば「DAC(iPhoneから出るデジタル信号を直接受け取り、ヘッドフォン側でアナログ信号に変換する装置)内蔵ヘッドフォン」と「(iPhoneとケーブルでつながない)Bluetooth接続機能」そして「ノイズキャンセリング(周囲からの騒音を打ち消す)機能」の3つにあります。しかし、Mo-Fiにはこれらの機能は一切備わっておりません。それはまさに自分がいま欲しいヘッドフォンに望んでいたことでした。まだ落ち着いていないデジタル規格周りに煩わされず、音質への影響がいまひとつ不透明なBluetoothを使わず、音楽を聴くのには余分なノイズキャンセリング回路の影響を受けないものを欲しかったのであります。
もうひとつ。iPhoneとひごろ愛用のヘッドフォンとの間に「ヘッドフォンアンプ」という外付けの装置をつないで、ヘッドフォンの音を調整・補強する動きがあります。個人的にはiPhoneとヘッドフォン以外に、これ以上モノを持ち歩きたくない気持ちがあり、また、ゼンハイザーHD-25にいろいろなポータブル・ヘッドホンアンプを接続してみても、いまひとつ納得がゆかなかったところもあります。それならば、ヘッドフォンアンプが内蔵されているヘッドフォンを買えば、ドライバーユニットに最適化した設計のヘッドフォンアンプが備わっているはずで、理にかなっているのでは?と思ったわけです。
手にしてみた
Mo-Fiのヘッドホンケーブル接続部には回転式のスイッチが備わり「OFF→ON→ON+」の3つの聴取モードを選択できます。OFFはヘッドフォンアンプを介さないiPhone→ドライバーの直接接続。ONでヘッドフォンアンプ動作。ON+ではヘッドフォンアンプに低音補強が加わって動作します。
到着するまで心配だったのは製品全体のサイズです。覚悟はしていましたが、実物は、、、とんでもなく大きいものでした。(写真は、これまで充分大きいと思っていたHD25と並べて。)
でも、もうひとつの心配は解決しました。TYPO2キーボードケース装着時にもヘッドフォン端子はなめらかに接続!(よかった・・・)
まずは取り急ぎ、外観や機能的なお話だけ。肝心の音については 、ふむふむ、ふむふむ、ふむふむふむふむ。・・・次回に詳報いたします。
・Mo-Fi最初のプロモーション動画(大音量注意)
・Mo-Fi解説動画(大音量注意)
・Blue Microphones "Mo-Fi" Special Site