和田哲哉・LowPowerStation

考えて使う・楽しく使う

AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR 使ってみました

 

前回の続きになります。ニコンDXユーザーのために天から舞い降りてきた有り難いレンズ、「 AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR 」を持って出掛けてみました。

LowPowerStationにしてはめずらしく「撮ったもの」を載せていますが、すべて気まぐれ&通りすがりの瞬間手持ち撮影、縮小サイズ、一部トリミングありです。お許しください。

  

・DXフォーマットに広角10mm(換算15mm)は有り難い
・街撮りや建築物の屋外/屋内撮影に最適
・10mm端から20mm端まで、いずれもちゃんと使える

  

ひとことで言うと「買って良かった」。ニコンDX(=APS-C)フォーマット機の「小さくて軽い」のメリットをさらに伸ばしてくれるレンズだと思います。

  

まずは街撮り。撮影日時が違いますが、同じ場所から(しかもテキトウに)撮った違うレンズでの写真。上はDX16-85mmズームの広角端です。フルサイズ換算24mmなので、これでも充分広角です。

f:id:wabysprg:20171201201503j:plain

  

下はDX10-20mmの広角端。換算15mm。手前両側は大きく歪んでいますが街も空もダイナミックな感じになります。

f:id:wabysprg:20171201201525j:plain

  

こんどは建物と正対。DX10-20mmの20mm(一部トリミング)。晴天の正午です。色も形もスッとしたキレイな画です。極めて軽いレンズなので街を、建物を撮るのにラクラク。

f:id:wabysprg:20171201224344j:plain

  

DX10-20mmの10mmです。狭い中庭から建屋と敷地の全景が余裕で収まります。

f:id:wabysprg:20171201225503j:plain

  

真っ暗な通りから手持ちで。DX10-20mmの20mm、ISO6400,1/60(一部トリミング)。VR付きなのでこれもラクです。

f:id:wabysprg:20171201225638j:plain

  

こじんまりとした資料館。DX10-20mmの10mmで全景をカバー。

f:id:wabysprg:20171201225748j:plain

  

DX10-20mmの11mmで撮り、正方形にトリミングしました。

f:id:wabysprg:20171201225916j:plain

インスタグラムの影響で正方形フォーマットにしたい事が増えています。あらかじめ広く撮っておいて後で正方形で切り出す使い方に広角は便利。レンズの性能+カメラの補正のセットで出来るだけ歪みが少なく撮れることが求められます。

   

ここには掲載していない人物の集合写真も20mm側であればごく自然な写りでした。

  

先日の酉の市。ごったがえす幅2メートル少々の通路からDX10-20mmの11.5mm、手持ち撮影です(一部トリミング)。ISO3200でも原画は充分精細で熊手の小さい細工まで捉えていました。

f:id:wabysprg:20171201233542j:plain

  

少し加工した物も追加します。

f:id:wabysprg:20191219225301j:plain

小さい池の向こう岸に並ぶ露店の灯。ほぼ10mm端。夕暮れ時の手持ちでの撮影です。明度と彩度を少し調整し、上下をトリミングしています。

    

20mm端(換算30mm)でも10mm端(換算15mm)でも、「どちらかが犠牲になっている感じ」はあまり見られず、建築物は屋内/屋外ともに良好、VRに助けられ暗がりでの手持ち撮影もそこそこ充分で、旅や街歩きにはこれ1本で充分足りてしまう感じでした。

  

専門家による本レンズの評価について、三つのリンクを張っておきます。

digicame-info.com

digicame-info.com

www.ephotozine.com

  

ところでこのレンズ、全長が比較的短いのは良いとして、胴(鏡筒)が細く、上から見た時は押しが弱いと言うか、少し物足りないと思います。でも…

f:id:wabysprg:20171201234937j:plain

  

(広角ゆえ)前玉の直径がとても大きく、撮ってもらう正面側から見ると良い(と言うか、高い)レンズと錯覚されるようです。

f:id:wabysprg:20171201235445j:plain

  

 航空機や鉄道、運動会等、望遠の領域で活躍するDXフォーマットですが、この1本で街歩きが俄然楽しくなりました。

  

blog.sprg.jp