和田哲哉・LowPowerStation

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ニコンD7200からD500に買い替えました

  

ニコンD7200から同社のD500に買い替えました。

  

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Nikon D500

…じつは買い替えは今年の5月のことでした。拙ブログでのカメラ関連の話題はいつも、製品そのものの情報よりも「買うまでのややこしい経緯」に重きを置いています。どうしても内容が濃くなってしまうので、なかなか書く時間が取れず半年近く経ってしまいました。まずは、これまで使っていたD7200を購入した時の記事のリンクを貼っておきます。

  

blog.sprg.jp

  

早いもので4年前の記事になるのですね。要約すると「ニコンからD500出たけど初値高過ぎ。D7200買うよ」という感じです。(でもD7200はとても良い機種でした。そのあたりのことは次回に詳しく)そして4年経ったいま「なぜD500?」というのが本記事の出発点です。

  

やはりと言いますか、この4年間でカメラ市場は急速に変化しました。ニコンだけでも「フルサイズ・ミラーレス」の Nikon Z7&Z6 登場という大きなニュース。ソニーはαシリーズの進化&熟成を重ねてミラーレス一眼のトップブランドに。シグマは良質なレンズの開発とfpの発表によってブランドイメージを一気に高めました。そのほかのメーカーも個性的な機能や性格付けによってユーザーの心を引きつけています。

  

ニコンのレンズシステムで見ると、Z7&Z6の登場によって、長年生産されてきたFXシリーズと(私が使っている)DXシリーズのふたつに加えてZシリーズというレンズシステムが加わり、カメラには「APS-Cサイズ・ミラーレス」のZ50も出ていますから、しばらくの間4つのレンズシステムが併売されそうな大変な時期に突入しています。

いっぽう一眼レフ(=ミラーあり)の本体では、FX(フルサイズセンサー)機についてはここ3年ほどの間にD850やD780の2機種が発売され、最上位モデルであるD6も登場しています。しかしDXつまりAPS-Cセンサー機については2017年のD7500の発表以降は静かで「D500の後継機は出るのかしら?」な空気になっています。

  

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D500背面 丸型の接眼窓

以前にお話をしたとおり、これまで3台のニコンDX(=APS-C)機を乗り換えてきてD7200は4年目に突入。レンズは複数本。しかしDXフォーマットの終息傾向の雰囲気から、そろそろZシリーズあるいは他社製品に移行しても仕方が無い状況です。

ちなみに2017年にD7500を使い始めた id:masawada さんは間もなくのうちにフルサイズに目覚め、D7500購入から1年経たずしてD850に移行しました。作品志向が強く、いま思えば当然の成り行きでした。

  

私はと言えば、カメラは製品撮りがほとんどで作品性は求めません。筆記具等の撮影では被写界深度が大きい、つまり奥がボケないほうが都合が良く、DX(APS-C)で十分です。手持ち撮影であることからレンズ込み重量は軽くあってほしい。そしてなによりDXは安い。定期的に買い替える消耗品の感覚です。

以上の条件を踏まえてD7200はまったく不満の無い機種でした。操作性はニコンのそれですので使いやすく、確かなシャッター音もうれしいもの。ただ、店頭でD500に触れてしまうと、あのファインダー内の風景の虜になってしまいます。せっかく光学ファインダーを志向するのなら、D500に出来たらなという思いは常に持っていました。

レンズとの付き合いもあって、あと3~4年はDX機。ボディーをD7200のままで行くか、どうするか。

  

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16-80mm レンズ装着時の様子

そうしたなか、昨年後半からD500の価格がジワジワと下がってきたのです。Z50の発表によって「ミラーレス版DX」の道筋が明確になったことが遠因でしょうか。今年はコロナの影響も後押ししたはずです。5月の価格で購入を決めました。

購入からまもなく半年になります。ひと言で表すのならば「買って良かった」。良く出来た光学ファインダーって、撮影が楽になるのだなと。ファインダー内表示も明瞭です。

  

センサーはD7200のほうが画素数が多いのですが、D500の発色も低輝度被写体の画作りも私は好みです。そういえばD7200の後継機種であるD7500はD500と同じセンサーを使っていると聞きます。以前にmasawada さんがD7500で撮影した夜の下北沢がとても良くて「この画はD7200では出せないな」と感心したおぼえがあります。なのでこのセンサーへの心配はありませんでした。実際、D500が手元にやってきて色についての不満はありません。

オートホワイトバランスの精度がD7200よりも上がった感じです(それともセンサーの色味でそう思えるのかもしれません)。あと、D500に備わっているフリッカー低減機能は本当にありがたいです。

  

D7200と比較しての問題は、やはりサイズと重量。サイズはD500がひとまわり大きく、重量は12%増しのプラス85gとなります。しかしD500はグリップ形状の改良によって持ちやすさが大幅に改善されていて、撮影はむしろ楽になりました。

D7200の小気味良いコンパクトさは無くなってしまったので、D500にフォクトレンダーの28mmを付けても凝縮感とか、コロッとした愛らしさは失せてしまいました。これは悲しい。

  

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フォクトレンダーの28mmをセットしたD500

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同じ28mmを装着したD7200

D500にしてファインダーとグリップは良かったものの、そもそも動きの早い物を撮るわけではない私にとってそれ以外ではD7200が劣る所はほとんど無く、D7200がとても良い機種だったことも改めて確認しました。

買い換えなくても良かったのでは?という気がしないでもありません。D7200の接眼部内側のゴミを除去する修理代を勘案したり、コロナで落ち込んだ気分を復旧させてくれたことを考えて、今回は「ヨシッ!」とします。

  

さて、ここまではニコンでした。今はZ6IIやZ5、ソニーからはα7cが出ています。4年先はどうなるのか。

  

追記(2020年12月20日):本記事の続編を書きました:

blog.sprg.jp

  

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  • 発売日: 2016/04/28
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