自宅や事務所の防犯、介護や見守りなどでネットワークカメラ(注1)を使う場面が増えてきました。どの家でもWi-Fiが当たり前になり、関連する製品が極めて安価になったこともその動向を後押ししています。品質が良く、安定して動作するネットワークカメラも増えています。
(注1:防犯・見守り系のカメラのことを日本ではネットワークカメラと呼ぶようです。オンライン会議でパソコンに取り付けるカメラはウェブカメラと呼称するらしいです)
これまでにさまざまなメーカー、さまざまなモデルのネットワークカメラを設置してきた私の経験から、どんなに安定動作するカメラであっても「突然フリーズし復旧にはカメラ電源の再起動を要する」事態が少なからず出てくるものです。
その原因にはいくつかあります。カメラ自体が何らかの理由でフリーズするほか、電源やネットワークに起因するもの、周囲の温度環境などで生じるものなどいろいろです。きっかけはどうであれ、こうした事態のほとんどは、カメラの電源をいったん切って再度電源をオンにする「パワーオンリセット」が有効です。
しかし、離れたところから使うのが当たり前のネットワークカメラですから、たとえ1年に1回の頻度であっても「現場に出向いてのパワーオンリセット」は避けたいもの。ひとりで何台もカメラを使っている場合でしたらなおさらです。
そんな悩みを抱えつつ過ごしていたところ、「グルメ&テック」をテーマにしたブログ「ネタフル」さんでヒントを見つけました。
ここでは、Wi-Fi 中継機のパワーオンリセットをスマートプラグを使って行なっています。たしかに Wi-Fi中継機もフリーズを起こすことがあります。それならばネットワークカメラもこの方法で解決しそうです。
まずはスマートプラグを購入します。とりあえずAmazonを開いて「スマートプラグ」で検索したところ、真っ先にAmazon純正の製品が出てきました(そりゃそうですよね)。
スマートプラグはWi-Fi環境のもとで家庭用電源を遠隔操作できる装置です(注2)。
私はAmazonアレクサ版のスマートプラグを購入しましたので、スマートフォンのアレクサアプリを使って、音声または画面操作によってスマートプラグをコントロールしました。
(注2:暖房器具や発熱量の大きな照明器具、発火の危険性がある古い扇風機や充電機器、生命維持に関わる装置など、スマートプラグの使用に適さない家電製品も数多くあります。使用に際しては十分注意してください)
Amazon純正とは言うものの、どこかのOEMでしょう。私としては「アレクサ」経由で正しく動いてくれれば良いので迷わず純正品にしました。
とりあえずシンプルな外観には好感です。本体のサイズは思っていたよりも大きめでした。
iPhone(スマートフォン)にアレクサアプリをインストールし、最初の一度だけアプリとWi-Fiとスマートプラグとを紐付けすれば、あとはアレクサへの声掛けだけで電源をリモートでオン/オフできます。声を出せない場面ではアプリ画面のタップ操作でもコントロールできます。
今回は最初に買ったプラグなので、これを「ファーストプラグ」と名付けました。パワーオンリセットに必要な声掛けの手順は次の通りです。
わたし :「アレクサ、ファーストプラグをオフにして」
アレクサ:「ファーストプラグですか?」
わたし :「はい」
アレクサ:「はい」
わたし :「アレクサ、ファーストプラグをオンにして」
アレクサ:「ファーストプラグですか?」
わたし :「はい」
アレクサ:「はい」
これでネットワークカメラのパワーオンリセットが無事に実施できました。
お知り合いの人たちにこの使い方をお教えしたところ、頻繁にフリーズするという遠く離れた事務所の防犯カメラを簡単に再起動でき、深夜早朝に事務所に出向くなどの手間が省けて助かったという報告を頂いています。
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