和田哲哉・LowPowerStation

考えて使う・楽しく使う

YouTube「老人と文学社」さんの影響大でニコンZfを買った

  

昨年からずっとWatchしているカメラ系のYouTubeチャンネル:「老人と文学社」。

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毎回ニコンの各製品を的確にジャッジする取り組みに私はかなりの信頼を寄せつつ観ています。そのとある回にて、メンバーのおひとりである武川オールドマン氏が発表間もないニコンZfの貸出機を本当にうれしそうに手にしている様子を私は見逃しませんでした。

  

ニコンZfは、同社のデジタルカメラの中では傍流、つまりメインのラインアップからは少し外れた「企画物」になるかと思います。決して悪い意味でこの用語を使っているわけではありません。いつもとはちょっと違うニコン製品を企画し市場に放つことで、ニコンのブランドイメージをコントロールしたり、ひごろのニコンファンに対する求心力を高めたり、新しい顧客を獲得するきっかけを作ったりと、なかなかに重要な役割を果たしています。

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Zfのコンセプト(=企画概念)のひとつが「ヘリテージデザイン」です。「ニコンの歴史的なカメラの外観にインスパイアされたモデル」という意味だそうです

このキーワードが生まれる以前にも、ニコンには似たコンセプトで作られたと思われる機種がふたつありました。ひとつは2013年に発表されたデジタル一眼レフの「Df」。ふたつめは2021年発表のAPS-Cミラーレス「Zfc」です。

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Zfを含むこれら3機種のいずれも、ニコンのフィルムカメラ時代の名機である「FM (1977~)」や「FE (1978~)」シリーズあたりのモチーフを取り入れた外観を備えています。

Nikon FM2/T (1993年)

  

(なお、ノスタルジックなデザインをまとったミラーレスカメラという流れを広く現代の市場に定着させたのはフジフイルムのX-Txシリーズではないかと私は思います。最新モデル:X-T5を見れば、Zfとの見た目の共通性を感じ取ることができます)

  

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企画物ということであれば、商品企画担当のサジ加減で「出来上がりの振れ幅」はいろいろに変化するでしょう。

Dfは抜かりの無い外観とこだわりの仕様を求めた結果、買う人をかなり絞ったマニアックな製品になりました。いっぽうZfcでは、ルックスこそノスタルジックながらそれほど追い込んだ質感までにはせず価格も抑え、若い方やビギナーに手に取って欲しい「レトロな雰囲気の高性能エントリーモデル」に着地しました。

こうしたこれまでの流れがあっての、いよいよの登場が控えているZfが、単純なZfcのフルサイズ版なのか各所のグレードを高めた製品になるのか、ニコンファンの多くがZf発表前に思いを巡らせたことと思います。

  

フタを開けてみると発表されたZfは、センサーは現行Z6ii相当(2.4メガピクセル)ながら、EXPEED7を採用し高速レスポンスを実現。上位モデルを超える手ブレ補正機能を搭載し、外装については真鍮素材の操作ダイヤルを採用するなどZfcを上回る質感が備わっていました。価格は意欲的な2,000.ドル近傍。ただしメモリカードはCF ExpressではなくSD+micro SD。モニターはZfcと同様かつフルサイズ版Zでは初のバリアングルモニターです。

  

ここ1年ほど「老人と文学社」を観てきて、いちいちこの番組の意見に同感と思っていた私は、武川氏がZfをどのような評価をするのかに注目していました。この動画は武川氏がZfの実機を初めて手にした時のものです。

  

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上記を含めいくつかの動画から、「武川が発売前に予約したカメラ」・「ここまで手放しに褒めるカメラ、あんまり無いよ」・「ニコンさんイイカメラをどうもありがとうございます」といった言葉が出ていて、武川氏的には合格なんだということがよく分かりました。

  

と、「わたし的」にはそこまでを得て納得し、以降はずっと普通に過ごしていました。

さすがに「じゃぁ、私もZfを買おう」とはなりませんでした。なにしろ静物しか撮らないZ6に不満は無いですし、持ち歩きのX-E4やNikon1 V1も楽しい盛りです。

ちなみにニコンZfは、10月27日の発売開始後まもなくに予約三ヶ月待ちとかいう噂になっていました。

  

それから少しだけ時が経った12月の、あと数日で新年という時期の深夜。いや、未明。なぜか価格コムでZfのボディー価格を検索している自分が居ました(なぜ検索したのか、いまだに全く思い出せないのですが)。

  

その頃になっても予約三ヶ月待ちと見聞きしていたので、価格コムに掲載されている各店とも当然在庫など無く、すべて「問い合わせ」の表記です。やっぱりと思いつつ画面をスクロールさせてゆくと1店舗だけ「店頭販売あり」と書かれています。なんと、ウチのすぐ近所の小さなカメラ屋さんです。

以前にも、入手が極めて困難だったX-E4やXF27mmのレンズについて、たまたま価格コムで検索した時にこのお店だけが「店頭販売あり」になっていて、いずれも即日入手できたという不思議な縁のあるところなのです。

  

またまた、こんな機会に出会ってしまったら、まったく買うつもりがなかったのに「うう」ってなって、頭の中が高速回転を初めてしまうではないですか!

…おそらく2分間は考えたと思います。Z6とX-E4など手元の機材を手放せば持ち出し金はほとんど無しに入手できます。気がつくと「ポチッ」としていました。

  

Nikon Zf カートン

笑えないジャッジです。でもこの判断には武川氏による評価が背後で支えているのに間違えありません。筆記具や文房具では他人の意見にほとんど左右されることはない自分なのに、カメラについては結果的にユーチューバーさんの影響をモロに受けたことになりました。

  

Nikon Zf ボディー

Zfはこの先お話してゆく私にとっての数々のメリットを考えれば、それといまのミラーレスカメラ全体の価格動向からすれば手頃な価格(実売26万円台)です。昨年 masawadaさんの買ったZ9は65万円ですし(それでもマニア界隈には安いと言われているらしい)。

まあでも自分の場合、飛行機も野鳥も撮らないし、山頂で星を撮影することもありません。使い勝手を考えたらAPS-C機で十分なのですが。

  

製品が届いてからの満足度はとても高いです。「ヘリテージデザインとか言っても実物は安っぽいのではないか?」、「わざわざ買い替えするほどのメリットは無いのでは?」、「X-E4を手放した心のロスは?」といった心配は幸いにも発生していません。

あるいはよく、買い物において「自分の判断が間違っていなかったと思いたいバイアス」みたいなのがありますが、今回はそれも無いです。むしろうれしいことが続いています。

  

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