和田哲哉・LowPowerStation

考えて使う・楽しく使う

書籍「カメラマン リターンズ トヨ魂B面」(豊田慶記さん)

  

このところwatchさせて頂いているXアカウント:「豊田慶記」さんによる新著「カメラマン リターンズ トヨ魂B面」(TOYOTAMA B-MEN)を購入・読了しました。

    

「カメラマン リターンズ トヨ魂B面」(豊田慶記)

書籍名:カメラマン リターンズ トヨ魂 B面
著者 :豊田慶記
発行日:2024年4月23日
発売元:株式会社モーターマガジン社

  

本書は「月刊カメラマン」の連載企画「カメラマン リターンズ」に関連する裏話や補足を記した、豊田さん個人によるnote での記事の一部を再編集し書籍化されたものだそうです。

  

cameraman.motormagazine.co.jp

  

note.com

  

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豊田さんのXアカウントを知ったのはつい最近です。ことし2月に開催された写真機材の展示会「CP+」の前後だったかと思います。ご執筆の記事と、その記事中やX上の折々にアップされている作例写真に私はおおいに刺激を受けたのでした。

  

なかでもこの記事(↓)は、いままでキヤノン製品にほとんど触れたことがなかった私にも「キヤノンを使ってみたい」と強く思わせる内容でした。私情を抑えつつ、プロダクトの良さを誇張せず、深くかつ正確に伝えることで読者の「欲しい」に結びつける、そのお取り組みに敬意を表します。

dc.watch.impress.co.jp

  

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いまいちど書籍に戻ります。

本書は、カメラやレンズなどのハードウェアから、撮影のテクニック、写真をとりまく人や界隈についてなど話題の対象は多岐に渡り、でもさきほどの取材記事での表現方法とはまったく違う「豊田さんのお気持ち」が前面に出た内容になっています。

  

「お気持ち」と言っても昨今ネットで揶揄されているあれとは一線を画します。語られる言葉のひとつひとつは豊田さんの心の中に確かな「定義づけ」があってのものではないかと推察され、読む側はいちいち頷きながら気持ちよく受けとめることができます。

たとえば私は文房具の世界をフィールドにしていますが、「書き味」と「筆記感」の違いを自分なりに定義付けしていますし、工業製品にありがちなトレードオフ(=あちらを立てればこちらが立たない)の関係を常に意識して説明しています。

  

ジャンルを問わず「フォロワーや登録者数が多いのに話の中味はそのとき毎のフィーリングだけ」という人は結構多いものです。それはそれで面白いかもしれませんけれど、「氷山の見えない部分」をしっかり持っている人を追いかけてゆきたい私です。

  

その先はネタバレになってしまうので、ここまで。

とても楽しかったので私はこの本を2冊買い、一冊を id:masawada さんに送ってみました。

masawada さんの感想はいかに?

  

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豊田さんは 5月21日まで写真展 に出展されています。
( 画像は会場で頂いたフライヤーのスキャンです )

日本作例写真家協会写真展 JSPA2024

名称:「日本作例写真家協会写真展 JSPA2024」
期間:2024年 5月10日 - 5月21日(日曜休館)
会場:CO-CO PHOTO SALON
住所:東京都中央区銀座3丁目11-14 ルート銀座ビル4F

  

まだ写真展に行くことに慣れていない私でしたが、会場では豊田さんにご挨拶ができ、お心づかいのご対応を頂けました。

  
図録も購入しました。

今回の写真展に展示されている各作品がこの一冊に美しく収まっています。

  

「作例写真」JSPA2024 図録 VOL.1

  

なお、この写真展での学びは「プリント画質の美しさと精緻さ」でした。プロラボ(?)のインクジェットでの印刷とのことでしたが、美しかった。

パソコンのモニターで満足していてはいけない。もし真剣に写真に向き合うのなら、プリントした際の出来上がりも考えて撮影するものだということがわかりました。

  

  

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