和田哲哉 -LowPowerStation-

文房具ジャーナリスト・ステーショナリープログラム運営 / 和田哲哉のブログです

キヤノンEOS500(初代EOS KISS)を「発掘」しました。

これまでの外出自粛の影響で拙宅でも掃除が盛んに行われていて、いよいよ私の「ミニ書斎」にもその手が及びました。

近年の私は事務所で作業することが多くなりミニ書斎の稼働率は低く、なかば物置き部屋と化しています。このため今回、部屋にあった物品の7割近くが処分対象に。

しかし、なかには一瞬捨てるのをためらう物も出てきます。そういう場合には記録写真を残すことで「供養」に代えたいと思いました。

  

このカメラはフィルム室のロックが壊れてしまい、やむなく処分に。キヤノンのEOS500です。

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Canon EOS500

さらっと500と書きましたが、欧州向け輸出モデルの名称です。日本では「EOS KISS」のブランドで売られていました。ざっくり調べたところ、このEOS500が(銀塩フィルム版としての)初代EOS KISSになるそうです。販売年は1993年。

  

そのむかし、高価な一眼レフカメラは(プロが使うほかは)マニアが買うものと思われていた時期がありました。私が生まれた頃ですとカメラ一式が会社員の初任給より高かったわけですし。それと運動会のような行事は学校側が依頼したカメラマンが撮影してくれました。たとえば女性が旅行以外の用事でカメラを手にすることも少なかったと思います。一眼レフであればなおさらです。

軽くて高性能。手頃な価格に加え、「ママが赤ちゃんを撮る」といった具体的な使い方を示すなどによって一眼レフカメラの新しい市場を切り開いたモデルがEOS KISSシリーズでした。

    

ウチでもそれまではコンパクトカメラ(CONTAX T2)だけで済ませていたものが動きの早い子供を撮ることになり、急きょ広角ズーム付きのカメラが必要に。

いまでこそKISSの名称はキャノン製品の確立されたブランドながら、当時はまだ照れくさい感じがして出来れば購入は回避したいと思っていました。それがひょんなきっかけでこの欧州向けモデルを発見します。

  

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キットレンズよりも「太め」なレンズをセット

  

カメラのキタムラで購入。有名店なのに欧州モデルとは、当時はゆるかったのかな。KISSと同型ながらキットレンズが付いていないのも好都合でした。新品特価。

さてレンズはどうしよう。この500のコンパクトボディーに太いレンズを付けたらカッコ良くなるかもと気づき、店員さんに「太いの有りますか?」みたいな雑な質問を投げかけたところ中古レンズにピッタリの物があるとのこと。

かくして、見るからに華奢なボディーに28-105mm f3.5-4.5の面白いセットが完成しました。

  

四半世紀以上前の製品ながらキヤノンだけあって、E500はいま発売しても見劣りしないデザインに感じます。いや、いまウィキペディアを見たら EOS KISS シリーズの中でこの初代が一番カッコいいのでは?

カメラ本体は350g(バッテリー除く)と軽く、撮影時はまず左手でガシッとレンズ(420g)を掴み、右手はレリーズボタンを押すのに添える程度になります。なかなか新鮮な使い勝手でした。

「パコッ」という簡素なシャッター音ながら、シャッタースピードは1/2000まであって充分。レンズに助けられて文句無く使えたのを憶えています。

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Canon EOS500(1993年)とNikon D7200(2015年)

  

ニコンのデジタル一眼、D7200と並べてみました。D7200は2015年発売なので両者の間に22年の隔たりがあります。小さいと思っていたのにD7200、大きいなぁ。でも、デジカメはメモリーカード1枚で7000枚位撮影できてしまいますからね。36枚撮りフィルムならば200本分。

面白いのは、こんなに大きいD7200のセンサーサイズはAPS-Cです。EOS500は小さいのに35mmフィルムなので「フルサイズ」。そしてデジタル一眼は、ミラーを無くしてようやく元のサイズに回帰するのですね。

  

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この本、 id:masawada さんが妹のために買ってきました。いまやだれもがスマートフォンを持ち歩き高画質な撮影ができるなか、デジタル一眼を所有したからこそ得られる表現方法やカメラの基礎知識が身近な具体例と共に語られています。またデジタル一眼を「経由」することでスマートフォンでの撮影技術もレベルアップできることが期待され、少しでも撮影に興味のあるかたには楽しめる一冊です。初心者が出合いそうな「ハードル」も数多く示されていて、カメラに詳しくて人に教える機会が多いかたにも役立ちそうです。

カメラはじめます!

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  • 作者:こいしゆうか
  • 発売日: 2018/01/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

   

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