VRヘッドセット「Oculus Quest2(現在名:Meta Quest2)」を入手して10ヶ月になろうとしています。
製品が届くまでは「こんな発展途上のジャンルの製品を買ってしまって良かったのだろうか?」と、かなり不安でした。ところが…。
頭に被るのには少々重いものの、その中で展開されている世界は衝撃的な体験ばかり。
どれだけ凄いかを説明しますと、まずはコストパフォーマンスの高さ。3万数千円でこんなに楽しめるとは思いませんでした。これぞ本当の「お値段以上」です。「なぜ値段を先に言う?」と笑われるかもしれませんが、使い始めてからずっと、いや今でもそれを一番に感じています。
次に圧倒的なリアリティー。決して画質が良いわけではありませんが、動きがあれば十分な映像クオリティーですしサウンドのコントロールも絶妙で、バーチャルの世界へとおおいに没入できます。
そのリアリティーを支えているひとつがインターフェイスです。Quest2を装着している人間を端(はた)から見ると、頭に巨大なヘッドセットを被って両手に変なコントローラーを持って、滑稽(こっけい)でしかありません。でもユーザー本人はヘッドセットと両コントローラーとが「美しく連携」した、なかなかにスマートなインターフェイスを堪能し操作しているのです。
ちなみに、この独特なカタチのコントローラー。輪っかの部分に22個の赤外線LEDが備わっていて、ユーザーの手の動きを精密にスキャンしています。カタチには理由があるのです。
と、ハードウェアのことを先に書いてしまいましたが、私が楽しんでいるVRサービスのひとつである「VRChat」内にあるさきほどの「パラパラ」は、素晴らしい先達の皆さんが有志で作ってくださっていて、そのおかげで私がQuest2を楽しませていただいているという状況にあります。
ところで昨年の終盤あたりから、このVRを言い換えた「メタバース」という用語がメディアで盛んに言われるようになっていて、この用語に乗っかってひと儲けしようなんて雰囲気の「大きな動き」も見え隠れしていますし、当然有料のサービスも増えてくると思われます。
さきほどの「パラパラ」などには、「VRでどんなことができるだろう?」というクリエイティブかつ実験的な取り組みと、「楽しもうよ!」とか「皆おいでよ!」と言った突き抜けたファンな気持ちにあふれていて、ああコレって何だろう…Apple Macintoshが日本にやってきた頃の幸福感や高揚感がよみがえります。
ただ冷静に考えれば、先達の皆さんがいっしょうけんめい作り上げている世界に私はフリーライドしてしまっていることになります。そのおかげで、Quest2を「お値段以上」に感じていたのだなと。申し訳ない気持ちでもあります。
あいにくVRのクリエイティブ側にはなんの貢献も出来ていない私。せめて参加したり情報共有するしか能がありません。最近楽しませていただいたのは、下記の講座でした。
本日はお集まり頂きありがとうございました!
— みつあみやぎこ@メタバース記者 (@_vl0_0lv_) 2022年1月22日
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これまで、オーディオ・ビデオ・カメラ・パソコン・スマートフォンなど、様々な製品の進化を目の当たりにしてきました。そしてそれらのプロダクツは一定の成熟を迎えましたので、Quest2に出会う以前は「プロダクツの進化について思い残すことは無い。いつあの世に行っても平気」っていう気分でした。
しかし、Quest2を知ってしまったために「もっともっと長生きしたい。できたら歳を取りたくない」なんて思うようになってしまいました。
VRがこの先どうなってゆくのか、気になって仕方がありません。
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