和田哲哉・LowPowerStation

考えて使う・楽しく使う

この人気に納得・マーシャルのヘッドフォン「メジャー4」

  

娘がまたヘッドフォンを買いたいとのことで、一緒にヨドバシカメラに向かいました。

    

Marshall MAJOR IVのパッケージ

今回選んだのは「マーシャル」のBluetooth接続ヘッドフォン:「メジャーIV(=メジャー4)」です。

マーシャル(Marshall)はギターアンプで知られているブランドです。最近では同ブランドの小型Bluetoothスピーカーなども出ていました。

  

Marshall MAJOR IV

 

メジャー4を最初に見かけたのは、ひごろ利用している小田急線内でした。

その後も注意して観察していると結構多くの人が使っていて、しかも女性ユーザーの比率が高そうです。といった感じで、娘から声がかかるより前から気にはなっていました。

  

マーシャルのヘッドフォンには現在、上位モデルの「モニターII」とこの「メジャーIV」、ふたつの機種がラインアップされているようです。いずれもBluetoothヘッドフォンで、モニターIIにはANC(アクティブノイズキャンセリング)が備わっています。

  

四角いハウジングとイヤーパッドが特徴的

  

「メジャーIV」の見た目の特徴は画像のとおり、ハウジング部の角型デザインにあります。イヤーパッドの形状も四角です。

もともとオンイヤータイプ(=耳乗せ式)のイヤーパッドなのでイヤーパッドをコンパクトなサイズにできるのですが、四角くすることでさらに小気味の良いルックスになっています。

  

しかしゼンハイザーのHD25と並べてみたところ、HD25の丸型イヤーパッドの直径とメジャーIVの角型イヤーパッドの一辺の長さはほぼ同じでした。

したがってメジャーIVのハウジング部が特段小さいというわけではありません。それなのにハウジング部がコンパクトに見えたのは、四角い形状ゆえの目の錯覚だったようです。

  

おしゃれなスクエア・デザイン

じっさいの大きさの違いはともかく、そのスクエアなデザインのおかげで、個性的でおしゃれなヘッドフォンに仕上がっています。  

  

取扱説明書によると、ハウジングの中には直径40mmのドライバーが収まっているそうです。ドライバーの直径表記はメーカーによって解釈が違うことがあるので、はたして振動板だけで直径40mmもあるのかは分かりません。

イヤーパッドは肉厚でフカフカで、装着すると笑顔になってしまう。この耳に当たる感触だけでも購入への大きな動機づけになりそうです。

  

音質は、ひとことで表すならば「良好」です。雑音の多い屋外等で聴くのでしたらまず問題ありません。

高音域はちゃんと確認できますし中音域と言いますかボーカルも前面に出てきます。低音域はほどよい量感と言っておきましょう。Marshallと聞いただけで低音域強めかなと警戒したものの、それは杞憂(きゆう)でした。さる有名メーカーの過剰なまでの低音に比べたら全然快適です。

総じてベストバランス。さきほどの「良好」という言葉に行き着く感じです。

  

オンイヤー式(=耳乗せ式)の密閉型ヘッドフォン

 

ただHD25と比較すると、ほんの少し全体の伸びやかさ?軽やかさ?が足りない気もします。「鼻をつまんだ」というほどではないのですが、不思議な若干の(と言うか微細な)「詰まり感」があるのです。

(もちろん曲によってはこの設定が良い面に作用することもあるでしょうし、それが個性と捉えることもでき、メジャーIVを選ばない理由にはなりえません)

このちょっとした性格の原因がドライバーにあるのか、内装するヘッドフォンアンプにあるのかは判断がつきません。もし前者にあるのであれば(私はヘッドフォンのエージング変化をあまり信じないほうですが)しばらく使ってゆくうちに良化するかもしれません。もう少し様子を見てみたいと思います。

  

素晴らしいのは、右側のハウジング下部についた金色の「コントロールノブ」です。四方向&押下で様々な操作ができるジョイスティックです。コントロールノブを適宜押したり倒したりして、電源のON/OFF、曲の再生/停止、曲の前後スキップや早送り/早戻し、音量の上げ下げと、たったひとつのノブでヘッドフォンに必要な操作のほとんどをカバーします。

  

コントロールノブ(金色の部分)

  

1回の充電で最大80時間稼働という仕様も立派です。ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能が無いゆえの余力かもしれないものの、80時間も使えるのならば少々充電を忘れても大丈夫です。

ということは今後、くりかえし充電によって充電池が劣化しても稼働時間について大きく困ることは無さそうです。荒っぽく考えて4割劣化しても48時間使えるのですから。ただ、ヘッドバンド部が「革シボを付けただけのビニール素材」な感じで、電池の劣化よりもここが先にダメになりそうな不安はあります。

    

もうひとつ感心したのは充電に関する仕様です。USBケーブルを使っての充電だけでなく、なんとワイヤレス充電にも対応しています。右側のドライバーをワイヤレス充電のパッドに平置きすると充電できます。

そのほか、添付のヘッドフォンケーブルによる有線接続にも対応などの細やかな配慮もうれしいです。屋外で聴くぶんには十分な音質で、気が利く仕様の数々が備わって実売¥21,000.ほどですから、街で見かける機会が多いことにも納得です。

  

  

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