和田哲哉・LowPowerStation

考えて使う・楽しく使う

着実な進化で合格点に至った耳掛け式イヤホン「SOUNDPEATS Chasers」

  

きょうは5月に買った耳掛け式のイヤホン:「SOUNDPEATS Chasers」のレビューを記します。

  

SOUNDPEATS Chasers

  

1.購入までのいきさつ

「Chasers」はチェイサーズと読むのかな。「Chase=追撃」あたりが語源とすれば、高音質を追い求めるといった意味になるのでしょうか。

SOUNDPEATSは中国のオーディオブランド。日本ではイヤホンやヘッドフォンを主軸に商品を展開しています。

  

当ブログではこれまでに2つのSOUNDPEATS製品を紹介しています。ただしそれら両方とも、SOUNDPEATSからの製品提供を受けたPRレビューでした。

(いずれもPR記事とは言え、できるだけ公正にレビューしてはいます)

    

blog.sprg.jp

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私はこの製品提供がきっかけでSOUNDPEATSというメーカーを知ったわけですが、少なくとも耳掛け式に関しては、これまでに登場したGoFree2、Breezyともにおおいに気に入っていて、それぞれ毎日の生活でしっかりと使っていました。

  

ただ残念なことに、いずれも不具合が発生し使えなくなってしまいました。原因は私が地面に落下させてしまったからです。ごらんのとおり小型かつ非常に精密な製品ですので落下による衝撃は製品内部に大きなダメージを与える可能性は想像つくのですが、耳掛け式は「うっかり脱落」の事故はありうるものですので、いちおうメーカーにはこの2事例を報告しておきました。

  

さて、耳掛け式が手元に無くなると不便でなりません。

・音圧が弱いぶん、耳への負担が少なく「ながら聞き」にちょうどよい。
・ドライバーユニットを耳穴に入れないので耳への違和感が少ない。
・装着したまま歩いても耳穴への音圧変動や低周波の混入が無い。

この快適さを知ってしまうと手放せなくなってしまう耳掛け式です。

  

それでAmazonのSOUNDPEATSのショップを開いたところ、耳掛け式の新たなモデル「Chasers」を発見。今回は自費での購入となりました。  

SOUNDPEATS 「 Chasers 」

  

2.製品の特徴

Chasersはこれまでと同様、「イヤーフックとドライバー部で構成された左右独立したユニット」と、これらを収納する「充電池内蔵のケース」という製品です。

イヤーフックはBreezyのように回転稼働はしないので、タイプとしてはGoFree2に近いものになります。

  

Chasersの一番の特徴は異形のドライバー(=スピーカー)ユニットにあります。GoFree2では直径16.2mmの円形ドライバーだったのに対し、Chasersは18x11mmの(カド丸の)長方形ドライバーが採用されています。

メーカーはこの異形ドライバーによって重低音再生の強化をうたっています。私にとっては、この細長いドライバー部の形状が耳に合っているらしく、GoFree2よりも耳への装着感が良くなっています。

最適化されたフック形状とスリムなドライバーのChasers

  

3つのモデルを並べると、違いが明確になります。ChasersのイヤーフックはGoFree2のそれよりも大きな弧を描いています。ドライバーを収めるケースはご覧のとおりスリムになっています。ドライバー開口部はBreezyと同等に大きいものです。

  

Chasersのドライバー開口部

  

Chasersを拡大してみます。

青いネットのグリルと、その傍らの小さいスリット。側面の長いスリットと、3つの開口部を確認できます。おそらく前者のふたつが通常音(ドライバー正面からの音)が出る部分で、長いスリットはドライバー背面の音を回り込ませた低音成分を聴かせるものと思われます。

  

ところでSOUNDPEATSの上位モデルにはこのような金色のパーツがあしらわれることが多いです。個人的には「年寄り臭いかな、いや、こういうのもアリかな?」という感じで受け入れましたけれど、年齢層や性別によっては、この配色に抵抗を感じるかたもおられるかもしれません。全体の品質感はGoFree2より大幅にアップしていると思います。

  

3.試聴

試聴すると一定の傾向をうかがい知ることができます。さきほどの3つのモデルのざっくりとした性格を記します。

(ここでの音質とは、ドライバー自身が発する音というよりも、実際に装着をして耳穴に届く音と捉えてください)

  

・Breezy:

大きなドライバー開口部のおかげで低域から高音域まで効率良く音が耳穴に届く印象。他の2モデルよりも高音域~中音域は強調傾向で、音の輪郭がつかみやすく個人的には耳掛け式においてかなり好みの音質。ただこういうにぎやかなサウンドはオーディオ一般からするとハイファイではないのかもしれないけど。

  

・GoFree2:

Breezyと比較して「ジェントル」な音。きらびやかに修飾されていない分、ジャズや女性ボーカルの曲を真っ正面から落ち着いて聴くことができる。ただロック系、大音量系のジャンルでは、そのパワーをスッキリと表現しきれず「ごちゃっとつぶれたうるさい曲」に聴こえてしまう傾向がある。

  

・Chasers:

基本的な音作りとしてはGoFree2の延長上という印象だが、ドライバー開口部の最適化もあってかロック系の曲でもしっかりと全体像を描き、GoFree2で感じていた不満(パワーのある曲で全体像がごちゃつく)はかなり解消されている。音の修飾(クセ)を感じることなく、高音域も低音域もしっかりと聴こえていて、Breezyよりもハイファイオーディオらしさを感じる。

  

あくまで3機種での相対的な比較になってしまいますが、「Breezyのようなきらびやかさは抑え目だが、GoFree2の持つ質感やバランスを保ちつつ音の抜けの良さは高まり、より多くの曲をしっかりと聴かせてくれる製品に進化した印象です。

  

Chasersで唯一「聴いていたくないジャンル」は、いわゆるLo-Fi系の曲です。一般にLo-Fiミュージックは、「わざとノイジーに仕上げながらもパワーのある立ち上がりの早い低音成分+繊細な高音成分」という音作りが特徴ですが、耳掛け式のイヤホンでは全体的にこの低音成分のこなしが苦手で、Chasersも例外ではありません。Lo-Fi曲を聴きたい場合には低音へのレスポンスが早いインイヤータイプのイヤホンをお勧めします。

  

総合的には、BreezyよりもGoFree2よりも良い音になったと言えるものです。私は、耳掛け式イヤホンとして、イヤなところを感じない、合格製品と捉えています。

  

4.専用アプリ「PeatsAudio」

Chasersにおいても、SOUNDPEATS専用のスマートフォンアプリ「PeatsAudio」が細かなセッティングをサポートします。

  

専用アプリ「 PeatsAudio 」

最新のPeatsAudioのインターフェイスは分かりやすく使いやすく、Chasersとの一体感があります。

    

音質設定も細かにできますが、基本的に「ダイナミックEQ」をオンにしておけば、短所無く広がりのあるサウンドを楽しむことができます。

面白いのは、この画像にもある「集中モード」です。Chasersは耳穴を塞がないタイプのイヤホンですが、「集中モード」を選ぶことでアクティブノイズキャンセリング機能が働きます。耳穴を塞がないので効果は少ないものの、部屋のエアコンの稼働騒音のうち中音~低音域をカットしていることを確認できます。あくまで静かめな部屋での使用が前提ですが、このモードが用意されているだけでもうれしいです。

  

5.まとめ

Amazonのレビューではさまざまな意見が見られますが、多くの人が「耳掛け式ゆえのトレードオフ」を考えずに厳しく追及しすぎです。

私は「ハイファイオーディオとしての基本を確保しながら、耳掛け式の弱点を着実に解決しつつ、ほぼ不満点の無い仕上がりになった快適なモデル」と評価し、毎日の生活に活躍中です。

  

  

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