和田哲哉・LowPowerStation

考えて使う・楽しく使う

せっかくなので小田急VSEも

  

GSEMSEと来たのでVSEを載せないわけにはゆきません。

VSEは現在の小田急ロマンスカーの中でのフラッグシップ(旗艦)になると思います。

(今回もiPhoneでササッと撮ります)

  

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のびやかなスタイルと白いボディーのVSE

 

のびやかなスタイルと白い車体。運転席は2階に。先頭部分は展望席(16席)となります。

写真ではわかりませんが車体下側の機器類も車体と同色のカバーでスッポリと覆われているので全体にボリューム感があります。屋外で見かけると、GSEのキュートな印象に対してVSEは「巨体が悠然」と走る感じです。

座席はオレンジとグレーの配色。結構白いLEDの照明ながら室内はなんとなく暖色系になっています。面白いのは、外の景色が良く見えるようにとの配慮から各座席が少しだけ窓側に向いて固定されていることです。そのことを知らない乗客が「イスが曲がっている」と思い、出発時に位置を直すレバーを探しているのを時々見かけます。

  

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縦長の種別表示板が気に入っています

  

VSEには基本的な構造として大きな特徴があります。1車両当たりの全長がとても短く、しかも各車両をつないでいるのは「連結器」ではなく「台車(車輪)」なのです。分かりやすく言いますと車体と車体の間に台車があるのです。

これを「連接車」と言います。連接車方式はSE(1957年)、NSE(1963年)、LSE(1980年)、HSE(1987年)と歴代のロマンスカーが採用してきました。いっぽう、GSEやMSE、EXEなどは普通の電車と同じ連結器方式です。

この連接方式によってカーブでの走行性能の向上、客席の揺れや騒音防止などの効果が期待されるそうです。そう言われると、VSEは連結部分付近の座席に座っても快適な気がします。

  

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VSEのデザインは建築家岡部憲明氏によるものとのこと

  

小田急の箱根方面観光の再興とグレードアップという役目を担って作られたであろうVSEは外観も客室にも他のロマンスカーとはひとあじ違う特別感があります。

時間帯によっては仕事帰りの新宿→町田区間でも乗車はできますが、できたら新宿から終点の箱根湯本駅まで、たっぷり時間をかけて乗ってみたいものです。

  

追伸(2022年1月10日):

2021年12月に、VSE引退のニュースがありました。2022年3月には定期運行を終える予定とのことです。登場から17年ほどの短命車両となってしまいました。

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