和田哲哉 -LowPowerStation-

文房具ジャーナリスト・ステーショナリープログラム運営 / 和田哲哉のブログです

スバルXV (1.6L) に乗ってみました

ディーラーさんから代車として「スバル XV」をお借りしました。
ずっと運転してみたかったクルマでした。
結構な距離を走行したので印象を書いてみます。

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SUBARU XV 1.6L

XVは2018年10月に改良した最新モデルで 1.6L、2.0L、2.0L+ハイブリッド と3つのエンジン・ラインアップ(いずれもターボ無し)になっています。また全てのモデルがAWD(四輪駆動)です。お借りしたのは1.6Lのモデルです。

  

XVはこれが三代目。初代から三代目までのいずれも基本ボディーは同社の「インプレッサ」をベースにしていて、その地上高を引き上げ、多少の悪路でも走破できるいわばSUVのカテゴリーに入るクルマです。

SUVと言ってもさまざまです。前輪駆動のまま地上高を少しだけ上げて外観をそれ風に仕上げた雰囲気先行派も多いですが、XVは200mmもの地上高を確保しスバルのお家芸とも言える水平対向+シンメトリカルAWD(=重心の低いエンジンと左右対称系の4輪駆動メカニズム)を標準で備え、またこの三代目からは「Xモード(=4輪の駆動力やブレーキをコントロールして悪路走破性能を高める設定モード)」も追加されていて、丸太さえ乗り越えなければ相当のオフロード性能を秘めている車種と言えます。

じっさい北米ではXVを本格的なオフロード車として展開している感じもあって、メーカー販売時点で日本のモデルよりも地上高をさらに引き上げたものもあるようです。(youtube を開いて「subaru xv crosstrek」で動画を検索するといろいろ出てきます)

  

オフロードなんて走らないと考えているかたも多いかもしれませんが、郊外で河原に降りてのレジャーとかキャンプ場の駐車場とかで深い轍(わだち)があったり大小の石が転がっている傾斜路など結構遭遇します。そういった場面でも地上高が充分にある四輪駆動なら無理をしない限りサラッと走れるので安心です。

今回も目的地のひとつがちょっと林道めいたルートの先にあって、一部の区間は轍のある未舗装路に普通のクルマなら少しひるんでしまうような傾斜もかかっていましたが、XVなら何の不安もなくこなしてしまうのでした。

またスタッドレスタイヤ+四輪駆動であれば雪道での安全性は言うまでもありません。

  

写真(下)はXVのフロントまわりです。

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ボディーは「スバル・インプレッサ」ベース

インプレッサをベースにしながらもブラックアウトされたグリルやXV専用にデザインされたスクエアなシェイプのバンパー、アンダーカバー風のデザイン、フォグランプの適切な配置などからSUVらしい力強い外観に仕上がっています。個人的にはスバル全車種の中でもかなりカッコイイ顔つきだと思います。(でもハイブリッドモデルのフロント周りは装飾が少々過剰かな。)エンジンフード後端には歩行者衝突時に展開するエアバッグが備わっていました。

  

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地上高を上げ、樹脂製のオーバーフェンダーを備える

悪路走破を想定した扁平率の高い(=甲高の)タイヤとXV専用デザインのアルミホイール、汚れが付きにくいエンボス加工が施された樹脂製オーバーフェンダーの全てが見た目良く収まっています。XVはSUVの中では日産の初代キャッシュカイと並んで好きなデザインです。

このボディーカラーは「クールグレーカーキ」。ソリッドな(=メタリックやクリア層を感じない)コッテリ&ペタッとした青色系のグレーです。私は二代目XVの「デザートカーキ」という塗色も好きでした。ソリッド系カラー枠として二代目のデザートカーキから三代目のクールグレーカーキに引き継がれたのでしょう。

このカラーは結構人目を引くようです。お借りした短期間のうちにでも信号待ちなどで年代がバラバラな三人(いずれも女性でした)が車体に視線を送っていました。ウチのクルマでそういうことは無いので。

  

インテリアを見てみます。

最近登場したスバル車はいずれもインパネ周りに共通のレイアウトを採用しています。

奇をてらわず安心して運転できる丸型の速度計と回転計。それらの間にはアイサイトに関する情報を表示するディスプレイがあります。カーナビ画面の両側には縦型で開口部の大きなエアコンの吹き出し口。カーナビの上方にはエアコンの設定温度などいくつかのステータスを表示できるディスプレイ。なおXVではこのディスプレイに左右と前後の傾斜表示が行われます。

エアコンの操作パネルを含め、表示類、スイッチの配置や形状、操作感はいずれも良好・快適でした。

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よく整理されたインパネ周辺のレイアウト

スバルのラインアップは、クラス的には上からレガシィ&アウトバック、レヴォーグ、インプレッサ& XVの順になると思います。プラットホーム(車体の基本部分)の設計年は、これらの中では現時点においてレヴォーグが一番古いため、車体の基本構造や内装の質感などは現在のところレヴォーグよりXVのほうが上という逆転現象になっています。

後席まわりは明らかに現行レヴォーグよりXVのほうが広くて快適です。グレードによっては100万円近くも安価なXVの内装が現行レヴォーグよりも上質に感じます。おトク。

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現行型レヴォーグより質感の高い内装

車体の安全構造もXVは良さそうです。A:ボリュームたっぷりのピラー基部、B:高さと断面積のあるサイドシル、C:ボディー側面からシートまでの距離が十分に確保されている等です。

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安心感のあるボディーサイド周り

最後に走行フィーリング。

用事があって430キロほど走りました。ひと言で表すと1.6Lノンターボの四駆は少々パワーが不足気味かなと。自分がターボ付きを乗っていての相対的な印象であることは否めませんが、例えば高速道の加速車線でアクセルをかなり踏んでもあまり加速しなくて怖いと思う場面が数度ありました。定常走行では一般道でも高速道でもおおむね満足ですが、ときどき「あっ、こういう時はこんなに加速しないんだ!」ってびっくりしたものです。

クルマは知恵を使って運転を楽しむものですので、1.6L車の特性を理解しちゃんと予測運転が出来るドライバーであれば心配ないものの、運転の下手な人だったらむしろ2.0Lを選んだほうが安全かもしれません。「高パワー=危険」と連想するかたが多いでしょうけれど、私は「パワー=危険回避」という利点も考えたいほうです。

また(あくまでシロウトの印象ですが)この1.6Lではエンジンとトランスミッション(CVT)とのマッチングも少し気になります。もう少しエンジンに低速トルクがあればいいのか、CVTが生きていない気がしました。あるいはあと少しエンジンを高回転側にシフトさせれば解決するのかな。…このあたりは燃費とのかねあいなのでしょうけれど。

  

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ラゲッジルームは一般的なハッチバック車相当

サスペンションは適度にソフトで適度にシッカリ。悪路をトコトコとゆっくり走るのも高速道を長時間クルーズするのも快適。ただ前後左右のブルンブルンといった細かいゆすられ感は時々あります。高速でのコーナリングは狙った通りにトレースしてくれて安心です。総じて大きい地上高に起因する不安はあまり感じませんでした。

もともとが北米市場向けに作られているモデル。高速道ではホイールベースも横幅もあって安定した走行感覚。前後ともに座席はたっぶりとしていて400km程度の走行では全くの疲れ知らず。運転中は常に「良いクルマに乗っているなぁ」という感じがします。

  

ラゲッジルーム(荷物室)は5ドアハッチバックのそれと言ったところです。例えば大きなベビーカーや折り畳み式の車イスを積むのは困難です。安全性を確保するためかラゲッジルーム手前の敷居はかなりの高さでバンパーも張り出していますから、重い荷物を載せ込むのには難儀します。リアシートを倒せば広大な積載スペースが生まれます。

  

1.6Lモデルのメリットは2.0Lと比較して手頃な価格。装備に多少の違いはあるものの「1.6i-L」と「2.0i-L」で24万円位の価格差。割合で約10%の違いです。1.6Lの走行特性を理解できていれば、さまざまな安全装備が標準で付いている上に上質な内装、カッコ良いSUVスタイルと高度な未舗装路走破能力のオールパッケージをこの価格で楽しめるのはアドバンテージがあります。

私としては、首都高のような高速合流箇所を頻繁に走行する人、一般道でもアップダウンのある道で流れ良く走りたい人であれば(試乗はしていませんが)2.0Lが良さそうに思います。

   

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ニューモデル速報 No.551 新型XVのすべて (モーターファン別冊)

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