ひごろ私がお世話になっている、ライター:納富廉邦さんが以前に購入されたとおっしゃっていたダイソーの「ミリウォッチ」。ようやくウチの近所の店舗にも並んでいたので買いました。納富さんに教えて頂いてから1年半近く経ってのことです。
いわゆる「ミリタリーウォッチ」風の腕時計です。デザインの元ネタはベトナム戦争の頃に米軍で使われたミリタリーウォッチ。具体的なブランドでは米国TIMEX(タイメックス)の「Camper(キャンパー)」などが挙げられます。と言うか、サイズが少し違う以外は「キャンパーのデッドコピー?」という感じです。ダイヤル(文字盤)の数字やインデックス(目盛)のデザインはキャンパーとほぼ同じに見えます。
TIMEXは現在、キャンパーの復刻版を販売していますので、そのあたりはどうなんだろう?という気持ちもあります。
ダイソーの「ミリウォッチ」のケース(=時計本体部分)は樹脂素材です。安物と思われるかもしれませんが、TIMEXのキャンパーもディスポーザブルウォッチ(使い捨て時計)ということで樹脂製のケースです。(ミリタリー系は専門外なので、これ以上深入りはしません)
オリジナルのキャンパーは手巻き式機械時計。キャンパーの復刻版とミリウォッチにはともにクオーツムーブメントが収まっています。
以前ご紹介した自転車用のパーツに続き、今回も価格に驚きます。¥500.(税別)です。もちろんベルトも付いてます。ただし「ミリタリー風」なので防水性能は無さそうです。注意事項に「水で濡らさないでください」と明記されていますし。そのほか「高温多湿の場所は避けてください」とも書かれているので、防滴すら期待できなさそう。
ちゃんとブラックとカーキ、2色用意されているんですよ。価格の安さから、オモチャと思って買えば良いし、オモチャにしては出来すぎです。
ベルトは「NATOタイプ」と呼ばれているもの。そういえば セイコーのSSC667 に使われているのもNATOタイプのベルトでした。
ここで勘の良い人なら気付くかもしれません。「米軍の腕時計なのに、なぜNATO?」って。その通りで、米軍のミリタリーウォッチはベルトの留め具周辺の形状がNATOタイプとは違います。なお、ミリウォッチのベルトやケース背面を米軍仕様に似せて改造しているかたのツイートも見つけることができます。
腕にした様子です。ダイヤルのデザインはキャンパーのそれですから整っていますし、夜光塗料も塗布されています。キャンパー復刻版には有る「TIMEX」のロゴが無いので、むしろミリウォッチのほうがスッキリしています。
…これも納富さんに教えて頂きました。小説家ウィリアム・ギブスン氏もツイッター上でダイソーのミリウォッチに言及していたそうです。
ひとつ問題があります。ミリタリーウォッチとしてはこれで良いのでしょうけれど、ベルトの素材が固く、ベルトのエッジが肌に当たると少し痛い。早速ベルトを替えてみました。ミリウォッチのベルトの幅は20mmです。
淡いカーキ系の色にホワイトのピンストライプが入っています。さっそく付け替え。
これもNATOタイプのベルトですが、通常のナイロン素材ではなく伸縮性があって腕への当たりは柔らかです。見た目も軽やかになり、着る服を選ばない感じになりました。良かった。
下の写真はケース色がブラックのミリウォッチに付けた場合です。カーキとブラック、どちらのケースにも似合います。良かった良かった。
ミリウォッチはダイソーの常設在庫の商品ではないようです。でも1年半前に納富さんに教えていただいたものがいま買えたので、製造は継続されている様子。ダイソーの腕時計売り場、時々チェックしてみてください。
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