和田哲哉・LowPowerStation

考えて使う・楽しく使う

ニコン双眼鏡「ミクロン6x15」は絶好のリフレッシュアイテム

  

先日のイケフェス大阪の記事中の写真で「ん?」と思った方もおられると思います。双眼鏡が仲間入りしています。

  

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Nikon MIKRON 6x15 CF

「ミクロン」はその名のとおり手のひらに乗ってしまうくらい小さなモデルです。しばらく双眼鏡を買っていなかったので久しぶり。双眼鏡の購入はこれで4台目となります。

  

双眼鏡にはユーザーの使用目的ごとに様々な種類があります。近年ではアウトドアでの使用を想定してレンズ機構部の機密性と防水性を高めたモデルや、センサーと電子回路による手ブレ補正機構を備えたモデルなどが以前よりも安価で手に入るようになり、機種選びがとても楽しいジャンルの製品になっています。

バードウォッチングが流行っているのか小型で手頃なモデルが各社から登場したり、手ブレ補正付きモデルが大きなライブ会場に向かうアイドルファン達に評価されたり、製品の充実とユーザーのニーズとが互いに影響し合っての盛り上がりも感じます。

  

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2組のプリズムがそのままデザインになっている外観

ニコンは今でこそカメラとレンズの有名ブランドですが、戦後まもなくの頃は双眼鏡の売り上げ比率が一時、全体の5割近くにもなったそうです。

  

というお話や「ミクロン」開発のエピソードはニコン公式サイトにあるこのページで知りました:

www.nikon.co.jp

 このページによると「ミクロン」の初期モデルは1921年の生まれ。今から百年近くも前とのことです。

丈夫なフレームの両面に4つのプリズムと接眼レンズ・対物レンズを組み上げた「ミクロン」の外観は、構造そのものがすでに独特のスタイルとして成立しつつ、見た目のクラシックさや緻密な感じも伴っています。意味もなく手元に置いてみたい魅力があります。

  

最近のモデルと違いレンズ機構部の密閉防水性能が無いため、雨の日はもちろんのこと温度・湿度など環境変化の厳しい山や森林内での使用には適していませんが、ちょっとした観光や観察、美術鑑賞や観劇などで活躍します。

  

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手に隠れてしまう小ささ

「ミクロン」の美点はその大きさにあります。使用時は製品本体が両手の中に隠れてしまうほど。使っていてもさりげない感じ。オール金属パーツでも135グラムと軽量なのもうれしいです。

  

ミクロンにはこの「6x15」のほか少し倍率の高い「7x15」もあります。前者はグレーのフレームにシルバーのパーツが組まれた2トーン。後者はオールブラックの塗色です。

個人的には最後までブラックが気になりました。けれども倍率が高い分(双眼鏡として当たり前のことですが)視野がほんの少し狭くなり、視界の明るさが少し低下し、手ブレも気になります。ここは色の好みよりも使うシーンを考えて選ぶと良いでしょう。

  

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6x15はグレーのフレームにシルバーのパーツ

  

歴史あるモデルのため中古市場では旧モデルの出品も見かけます。古いモデルにはニコンの旧名称である「日本光学」時代のロゴが刻まれたかっこいいものも有りますが、最新モデルであれば接眼部分がラバー素材になっていますしレンズのコーティングも改良されているとのことで、「見たい対象をより良く見る」という目的を考えれば新しいものを選んだほうが良いかもしれません。

  

小型軽量。所有してうれしいデザイン。ポケットからサッと取り出して見える新鮮な風景。ニコンの「ミクロン」はお出かけ時の気分転換効果を高めてくれる良いアイテムになると思います。

  

追記(2023年5月24日):

ミクロンに標準添付されていたネックストラップはそっけないものだったので、試しにピークデザインの「アンカー」を付け、いま Nikon1 V1 に使ってるカメラストラップ「リーシュ」を装着してみたところ、なかなかの見た目になりました。

  

ピークデザイン「リーシュ」を装着

  

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